アサインナビウィンターサミット2019を開催いたしました
アサインナビは、2019年11月22日(金)に通算7回目となる、IT業界に特化した経営層向け交流パーティーを開催し、35社 53名の方にご参加いただきました。
今回は ~デジタルトランスフォーメーション時代の人材調達に向けて~ をテーマに、特別セミナーとあわせて開催し、IT業界にあらたな知見やノウハウを提供する特別な交流パーティーとなりました。
今回のウィンターサミットでは、総勢53名の参加者のうち、およそ3割の方が初参加となりました。
また、今回はセミナーを着席形式で開催し、交流のパートは会場のレイアウトを変更し立食形式でおこないました。美味しい食事やお酒を楽しみながら、商談に花を咲かせるシーンも多々見られました。
オープニングの挨拶
今回は、会場を新宿に移しての開催です。
参加者が集まったところで、弊社「アサインナビ」を代表して、取締役神田より、開会の挨拶と本イベント開催の趣旨の説明がされました。
プログラム前半は「デジタルトランスフォーメーション×人材調達」をテーマに3つのセミナーを開催しました。
セミナーレポート①:「破壊的イノベーションとDX時代の経営」
「デジタルトランスフォーメーション時代の人材調達に向けて」をテーマにした1つ目のセミナーでは、ジパングプロジェクト株式会社の高坂様より破壊的イノベーションとITビジネスが置かれている現状に関する内容を発表いただきました。
高坂 匠 様(ジパングプロジェクト株式会社 代表取締役)
30年以上にわたりIT業界に身を置いて、経営企画、M&A、新規事業開発に従事してきた中で、テクノロジーの進歩によるビジネスモデルの変化と、経営者が持つべき考え方について、お話いただきました。
近年のIT業界において、破壊的イノベーションを起こすために必要なのは技術的な革新ではなく、むしろ既にある技術要素をうまく組み合わせて商品やサービスを提供することにあるということを、AmazonやUberの例を出しながら説明していただきました。ベンチャーや中小企業においても、積極的な投資活動や、業界内での協業を通して「破壊的なイノベーション」を起こしていくことが求められているというお話をしていただきました。
高坂様、お忙しい中お話をいただきありがとうございました。
セミナーレポート②:「パネルディスカッション – アサインナビでの人材調達の成功事例」
続いて、実際に「アサインナビ」を活用して人材調達を進められているユーザー企業の担当者様をお呼びして、パネルディスカッションをおこないました。
秋山 良一 様(コンピューターサイエンス株式会社 ビジネスソリューション事業本部 事業推進室) × 弊社角田
2019年4月より「アサインナビ」を活用して、成果を出されているコンピューターサイエンス株式会社秋山様に「人材調達の成功事例」というテーマでお話しいただきました。
※本レポートでは、このパネルディスカッションの様子を会話形式でご紹介いたします。
角田:本日ウインターサミット特別パネルディスカッションのモデレータを務めます、アサインナビの角田です。今回のパネルディスカッションは、「人材調達の成功事例」というテーマで、コンピューターサイエンス株式会社より秋山様をお迎えしております。
コンピューターサイエンス秋山様(以下、秋山):秋山です。私は、ビジネスソリューション事業本部の事業推進室という部署に配属しており、調達担当として新規パートナーの開拓をメインのミッションとしております。アサインナビは前任者から引き継いで使い始め、現在では、アサインナビへの案件登録、応募者のメッセージ対応、人材スカウトなど、社内で役割分担をして活用しております。
角田:秋山様が本格的にアサインナビを利用してくださってから、私の目から見ても「人材側との出会いの数が増えている」とか、「社内で利用する人が増えた」という印象を受けました。実際のところいかがでしょうか?
秋山:はい。まず「人材側との出会いの数が増えている」という点では、本格的に利用する前と比べて増えていると感じます。特に、前年までは1年に2件ほどの成約実績だったのに対して、今年は4月からカウントしても12件の成約実績ができました。アサインナビ経由での面談も、毎月1~2件くらいとなっています。当面の目標は、アサインナビからの調達比率を毎月30%程に維持していく事です。
「社内で利用する人が増えた」という点に関して、弊社では、調達担当以外にもお客様と折衝してる営業の方にもアカウントを共有しています。アサインナビ経由での応募も増えてきましたので、調達担当ではなく営業担当からメッセージを返してもらうこともあり、社内でアサインナビが認知されるようになってきたと思います。
角田:ありがとうございます。それではどのようにしてアサインナビでの人材調達の成果を上げてきたか?を具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか。
秋山:成約実績を高めるポイントの1つが、アサインナビ上で使う案件タイトルの工夫です。案件名の中に「作業場所」や「必須スキル」「参画時期」や「緊急度」をいれ、案件名を見ただけで何となく案件の概要がわかるようにしています。
秋山:例えば、案件名に具体的な開発言語などの記載がない案件と、具体的な開発言語の記載がある案件とでは、後者のほうが閲覧数が多いです。具体的には、3ヶ月間で閲覧数5回だったものを、案件名を工夫した後、3ヶ月間で閲覧数89回に増加したケースがありました。
秋山:2つ目の工夫は人材検索にあります。探しているスキルや経験に関するキーワードと、その類義語を別々に検索するようにしています。また、「希望月額単価」の金額は、まずは条件を絞り込まずに検索し、その後、単価の上限だけを入力して徐々に絞り込んでいくような検索をしています。
秋山:最後のポイントは、相手にスカウトを送るときにテンプレートは使わず、個別に文章を作成するようにすることです。テンプレートの文章に比べて相手からの反応がかなり違うと感じますので、手間をかけてでも丁寧なやり取りをすべきだと思います。
秋山:また弊社の運用として、スカウトを送った後、一定期間お相手の方から返信がない場合、お見送りにするようにしているのですが、お見送りする前に必ず検討状況や、今の選考状況などを伝えて再度メッセージを送るようにしています。
角田:なるほど。「案件タイトルの工夫」、「人材の検索条件の工夫」や、「相手へのメッセージ送信の工夫」という3点を、地道に実践することで実績を高められてこられたのですね。ありがとうございます。今回はアサインナビ上での人材調達の成功事例をお話頂いたのですが、普段の業務の中で、人材調達の実績をあげるために重要だと感じられていることはなにかありますでしょうか?
秋山:はい。実績を高めるポイントは「営業力」にあると考えています。私自身、調達の担当となる前に技術者としての現場での経験や、営業として技術者を提案していた経験もあるため言えることなのですが、案件に対して10割マッチしている人材はなかなかいません。 そこで我々が考えるべきことは、6~7割スキルマッチする人をいかにお客様にアピールするのかだと思います。
秋山:例えば年齢が若い方であれば、その方の成長の可能性をアピールできますし、話がしっかりとできる方であれば、その方の人となりを現場やお客様に強調して提案できると思います。
秋山:また、現場社員が日々のお客様との関係性を良好に保っていく事、今いる現場の社員が信頼を得ているからこそ、次のパートナー様の参画に繋がっています。そして、一番重要なお客様交渉するのが営業になり、ここでの「営業力」が一番のキーで、実績を高める最大のポイントだと思います。
セミナーレポート③:「アサインナビから見たデジタルトランスフォーメーション」
3つ目のセミナーは、1つ目のセミナーで語られた「デジタルトランスフォーメーション」が実際に案件と人材のマッチングプラットフォームである「アサインナビ」上でどのように表れているのかを、弊社神田が説明いたしました。
「アサインナビから見たデジタルトランスフォーメーション」
神田 礼(アサインナビ)
2017-2019年に「アサインナビ」に登録された案件と人材情報を基に、プラットフォーマーとしての市況報告と今後の見通しを共有させていただきました。
「アサインナビ」プラットフォームに登録されたデータから、デジタルトランスフォーメーションに関して明らかになったことが説明される中、2014年にリリースされてから、「アサインナビ」は多くの企業やフリーランスのユーザーに利用されていること、そして、2019年10月末の時点で、法人会員が3,547社、そしてフリーランス会員は4,616名を数え、毎年1,000社、1,000名規模で成長していることを報告いたしました。
セミナーでは「AI・データサイエンス」「RPA」「IoT」「フィンテック」「スマホアプリ」そして「UI/UX」をデジタル系カテゴリとして定義し、それらカテゴリを持つ案件と人材データを集計、分析した結果が解説され、多くの参加者が配布データに目を配りながら話を聞いていました。
分析の結果、デジタル案件・人材ともに増加しているものの、案件側はこれまでの技術要素を扱う「従来案件」も大幅に増加しているため、デジタルカテゴリにおける需給バランスが崩れているということ、それによってアンマッチによる人材不足感が増加していることを神田よりお伝えしました。
現状に対する提案として、これまで通り「従来案件」に対応しながら、デジタルトランスフォーメーションをおこなうために外部要員の活用をおこなう重要性が説明されました。
「アサインナビ」を活用することでパートナー企業とのつながりを増やし、既存案件推進のための体制づくりの基盤を固め、自社要員の稼働は先端技術に関わるプロジェクトに割けるようにするという提案をさせていただきました。
参加者様同士の交流と乾杯のご挨拶
セミナー終了後は、参加者とセミナー登壇者が互いに挨拶や名刺交換をおこなう経営者交流会を実施しました。
本日の交流会開始のあいさつとして、2019年にマネージャとして中途入社した弊社安部より、乾杯の挨拶をさせていただきました。
アサインナビの現状のご報告
交流会のあと、本サミットの結びとして、弊社神田が、プラットフォームサービスの現状と、今後予定している方向性についてご報告いたしました。
神田からは、法人・フリーランス会員共に増加する中、プラットフォーム上でビジネスマッチングするケースもあわせて増えていることと、「アサインナビ」に対して寄せられたユーザーからの要望に対して、2020年に大きく2点の「アサインナビ」への機能追加をおこなうことが発表されました。
1つ目の機能追加として「アサインナビ」上でやり取りのある人材を管理しやすくするために、「人材の評価機能」を実装予定であることがまず語られました。この機能追加ではこれまでの「社内コメント機能」に追加して、A評価、B評価…などの判定結果情報を加えることで、より分かりやすく良い人材を管理できるようになります。
そして発表された2つ目の機能追加は「チームで提案したい/してほしい」というニーズや、「よりライトに企業と出会いたい」というお声にお応えするために、企業と企業のマッチングが出来る仕組みや、受託案件が受注しやすくなる仕組みです。2020年以降のリリースに向けて、現在開発が進めてられていることを神田よりご報告いたしました。
追加機能の説明の最後にはこれまで意見を出してくれたユーザーへの感謝と、ユーザーの声がこれまでの「アサインナビ」のサービス拡張につながってきたことを振り返りました。ユーザーの意見を集約する場として有料会員のみなさまをご招待して3度開催した「アサインナビユーザーミートアップ」をインプットとして、2020年以降もプラットフォーム作りに注力してサービス開発を進めてまいりますので、ぜひご期待ください。
閉会のご挨拶:弊社代表樺島からのメッセージ
交流後、プログラムの最後には、弊社アサインナビ代表の樺島より、皆様への感謝とLTSグループ全体のこれからの事業推進に向けた意気込みを述べさせていただきました。プラットフォームサービスと2020年以降の方向性について挨拶をさせていただきました。
株式会社アサインナビの代表取締役社長に就任した樺島は、これまではアサインナビの親会社である株式会社エル・ティー・エスの代表を務めてまいりました。挨拶では樺島より、今回グループとして「アサインナビ」にさらにコミットすること、そしてそのために代表を兼務することが決まったという経緯を報告させていただきました。
また、デジタルトランスフォーメーションの実現・推進のために、2019年7月にテクノロジー導入や製造工程のデジタル化等の実績を持つFPTジャパンと合弁会社を設立し、これまで代表を務めてきた吉田がこのアライアンス推進の主体となったことが樺島から共有され、コンサルティング領域に強みを持つエル・ティー・エスグループの方向性が示されました。
2019.07.18
グループとして得意とするビジネスサイドのコンサルティングサービスに対して、これまで以上に迅速なテクノロジーへの落とし込みや開発サービスの提供が市場から求められています。樺島より、この需要に対応するために2019年9月にテクノロジー活用に不可欠なエンジニアリング領域に強みを持つ、株式会社ワクトを弊社グループに加えること、そしてコンサルティング・エンジニアリングの両輪の体制を構築することを発表させていただきました。
2019.09.19
グループ内におけるプラットフォーム事業として「アサインナビ」は、「良い企業と良いフリーランス、そして良い案件が集まる」という構想を原点にして、今後も事業を展開していきますので、よろしくお願いいたします。
さいごに
今後も、皆様の価値ある出会いと成長を支援すべく邁進してまいります。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
アサインナビスタッフ一同
アサインナビ ウィンターサミット開催概要
開催日時 : 2019年11月22日(金) 17:00~19:30
開催場所 : ヒルトン東京
参加者数 : 53名
アサインナビ事務局
TEL : 03-5312-7009
MAIL : an_support@assign-navi.com