求人モデルの変化に合わせた採用手法とは│アサインナビウィンターサミットミニセミナーレポート
アサインナビでは、IT業界に特化した経営層向けの交流パーティー「アサインナビウインターサミット2018」を2018年12月13日(木)に開催しました。
今回は「人材不足の解消に新たな選択肢」を開催テーマに、多くの企業が抱える「探している人材が足りていない」という課題に対して3つの選択肢を提示するセミナーを特別ゲストをお呼びして開催しました。
その3つの選択肢の1つとして、求人モデルの変化に合わせた採用手法に関して株式会社サンカクワークスの岩田様にお話しいただきました。
採用難で苦しむ企業が多いなか、どのように人材採用の戦略を実現すればよいのか。岩田様独自のメソッドを学びました。
社会環境や求人モデルの変化に合わせた「採用チャネルの開拓」
今回のセミナーでは、社会環境や求人モデルが変化し、採用難で苦しむ企業が多いなか、どのように人材採用の戦略を実現するべきかに関して岩田様独自のメソッドをお話いただきました。
生産年齢人口の減少やWEB・スマホの活用にあわせて変わってきている求職者の意識など、社会環境と求人モデルにおける変化を理解したうえで「求職者目線の採用」をどのように進めるかが説明され、そして時代に合わせた採用ルートをどのように開拓するかに関しても、その方法とあわせて解説いただきました。
社会環境と求人モデルの変化
1. 社会環境の変化
まず、日本における生産年齢人口の減少に関しての説明がされました。
岩田様によると、今後10年間で500万人の人材減少/採用母数が予想されるとのことです。
働く人口が減ることによって求人倍率が激化している状況にも言及されつつ、2018年の内定倍率は44年ぶりに1.62倍と高騰している状況を説明していただきました。
また、働く人の価値観が変化したことによる女性や非正規雇用の増加や、ワークライフバランスの考え方についても岩田氏は解説。
これからは非金銭報酬で若い層に訴求する必要があることを述べられました。
2. 求人モデルの変化
次に、岩田様は1960年代の新聞広告の時代から、求人専門誌、Webサイトへと求人媒体が変わってきている状況を説明しました。
当時のワイキューブ時代のお話も交えながら、2010年以降のWebサイトやSNSが中心となった経緯と、今後のAIやビッグデータの活用に関して動く採用市場を解説いただきました。
この中で、スマホの普及が一層進み、より「休職者が自分に合った仕事を自分で探す時代」になったと述べています。GoogleやIndeed、GlassdoorやVorkers、その他口コミサイトによって、採用情報の透明化が進んでいること。そして求職者側もSNS等の利用が増えていることによって、今後ますます企業、求職者ともに隠し事ができなくなるだろうと岩田様はセミナー内で予想されました。
求職者の目線で採用をマーケティング化する
最後に、求職者に認知されるための「採用ルート」を構築する方法が説明されました。
本質的に企業価値を高めることはもとより、短期的に採用ルートをつくる重要性が強調されました。
岩田様がセミナー内で紹介した採用ルートには、スカウトやネットワーク型の採用の他にハローワークの活用がありました。
GoogleやIndeedの検索結果にハローワークの求人情報が載っていること、そしてハローワークの職員経由による紹介による採用のチャンスに関して具体例と共に解説がありました。
今回ご登壇頂いた講師の紹介
株式会社サンカクワークス
代表取締役 岩田徹 様
1974年生まれ、大阪府吹田市出身。大学卒業後、1997年に採用コンサルティング会社の株式会社ワイキューブに入社。
中堅・中小企業様の採用活動支援、人材育成支援を行い、多くの企業の採用成功と人材育成、定着アップに貢献。
2005年から人材領域だけでなく、企業の販売促進、ブランディング支援を行うアカウントプランニング部の事業責任者として奔走。
その後東日本支部ゼネラルマネジャーとしてコンサルティング現場を指揮。
2011年ワイキューブ民事再生後、株式会社カケハシスカイソリューションズの立ち上げに参画。
執行役員として採用、育成、定着を支援。ワイキューブ時代より長きに渡りお客様との関係性を構築。
2018年株式会社サンカクワークスを立ち上げ、代表取締役に就任。