市況感を現場と共有することで人材を探しやすくする
こんにちは!アサインナビの角田(スミタ)です。
調達担当にとって、一番時間を費やすのが人材要件にマッチする人材を探すことではないでしょうか。
昨今のIT人材不足も影響し、ますます時間のかかるプロセスになっているのではないかと思います。
依頼された人材要件に当てはまる人を探すことは当たり前だと思うのですが、すべての要件にマッチしている人を探すことは本当に大変だと思います。
今回は現場担当者を巻き込んで人材調達をすることで、マッチする人材を探しやすくする方法をお伝えいたします。
1.現場の状況を理解した上で人材を提案する
なぜ人材調達が必要な状況なのか?という観点で、案件情報には表記されていない現場のニーズをくみ取ることが必要です。
例えば、人材を募集したい背景には「納期が迫っていて人手が足りない」「現場体制拡大のため担当する領域を広げたい」「現体制で足りないスキルを補いたい」…など様々あり、同じような案件でも必要な人材要件が異なってくる可能性があります。
「顧客折衝する場面が多そうなので、ベテランの方で説得力がありそうな人の方が良いかも…」
「納期が迫っているようなので、経験は浅くてもテスト経験があればよさそう…」
など、少し現場のことに思いめぐらせて、人材を探す観点を変えてみましょう。
現場の状況を理解するには、「人材を募集する背景」を現場からヒアリングしておくことが必要です。
直接話せる場合は口頭でヒアリングしても良いと思いますし、人材調達を依頼するための定型文などがあれば、必ず現場に記載してもらうようにお願いしましょう。
2.スキル要件をすべて満たしていない人材を提案する場合「必ず」理由を伝える
今度は人材を提案するときの話です。上記にも書かせていただきましたが、現場の求める人材像以外の人材を提案するときも出てくると思います。その時は「なぜこの人材を提案したのか」の理由をつけて提案しましょう。
例えば、「Javaでの実装経験3年以上」というスキル要件で、スキル要件が足りない人材を提案する時は、
「この人はJavaでの実装経験は2年くらいだが、今参画中の現場と今回の現場が似たような開発環境の中で作業しているようなので、早くキャッチアップしてもらえそう」…など、多少スキルが足りなくても提案することもできるかもしれません。
理由を説明しないと、「要件に合わない人材を提案してこないでほしい」と思われ、不和が発生してしまう可能性がありますので、提案した理由を「必ず」伝えることが大切です。
もしかしたら一度会ってみよう…と興味を持ってもらえるかもしれませんし、それが人材要件の交渉につながるかもしれません。
3.単価/市況感を現場にも理解してらう
みなさんもお気づきかと思いますが、IT人材の価格は高騰しています。
ただ、現場担当者によってはIT人材の高騰している現状や、相場がわからない方もいるかもしれません。
そのときに、市場の相場を伝えて理解してもらえるよう相談してみましょう。
アサインナビでは、毎月主要なカテゴリーのレジュメ平均単価を出しておりますので、このデータを単価交渉の資料として利用しているユーザー様もいるようです。
▼単価レポート
過去のレポートを見る
例えば、「Web・オープン系の人材の単価は●●円なので、もう●円単価を上げて頂ければ、もう少しマッチしている人が提案できるかも」…など、客観的なデータを提示することで単価の交渉ができるケースもあり、実際に協力会社に提案できる単価が全体的に上がってきたというユーザー様もいらっしゃいました。
相手によって交渉できそうな人・できなそうな人もいると思いますので、まずできそうな人から始めてみましょう。
4.まとめ
・現場の状況を理解した上で人材を提案する
・スキル要件をすべて満たしていない人材を提案する場合「必ず」理由を伝える
・.単価/市況感を現場にも理解してらう
人材調達をするときに現場担当者を巻き込むことで、妥協できる部分・できない部分は何か?を確認し、本当に必要なスキルセットを持っている人材を見つけましょう。
その他にも現場とのコミュニケーション機会を増やすことや、はやく協力会社に案件情報を展開することも人材調達業務をする上で重要です。
以下の記事も参考にしてみてください。
他部署とのコミュニケーションを活性化し、人材調達を最大化する
一度のヒアリングで協力会社に案件情報を展開する
人材不足の市況感は続くと思いますので、少しでも出来そうなことがあれば実施してみてください。
アサインナビ角田 = 文