BCP

BCPとはBusiness Continuity Planの略で、ビジネスインパクト分析に基づいた、事故災害時に対応するための事業継続計画のことである。企業は企業理念に基づいて経営される。これを実現するために、企業は長期的に存続して活動する必要があるが、自然災害・大事故・犯罪など、さまざまな事象により阻害される場合がある。このような場合でも企業が存続を続けられるように、BCPにより準備・計画しておく必要がある。具体的には、BCPの国際標準規格であるISO/TC223により、中核事業を想定して、復旧する目標時間を設定し、取引先とあらかじめ協議し、代替案を用意・検討しておき、従業員とBCPについて共通認識を形成しておくことが必要である。また、緊急時を想定して、その内容に応じて連絡体制・指揮体制、情報共有・発信システム、災害復旧計画などを事前に策定・準備することがBCPに含まれる。緊急事態に対応して、損害を最小化するだけでなく、その経過後に現状復帰して経営を継続できるようにすることが重要である。