C#開発で必須の基本知識とは?/エンジニア

C#は業務システムからwebサービス・アプリ、ソーシャルゲームまで幅広く対応できる言語であり、C#は今後活躍の場が広がっていく可能性があります。このようにC#が幅広い分野に対応するようになった背景には、いくつかのユニークな機能があるのです。

そこで今回はこれからC#開発を行う上で基本となるであろう知識をまとめてみました。

Enumを使った列挙型データの活用

これは主にjavaでも利用されていた仕組みですが、列挙型(enumerated type)と呼ばれる抽象データ型を使うことで、文字列でも数値のように扱うことが可能になります。

実際に列挙型として定義された中身は数値以外の意味を持つものであっても、プログラム内部の処理場は数値と同様に処理されるため、処理の効率をアップさせたりソースコード自体を短くシンプルにまとめられるというメリットがあるのです。

列挙型を使えば年号のようなつづりが限定されていてなおかつ、代入が必要ないデータを直接定義することが可能。これによって間違った値が代入されて誤動作を起こす可能性が減り、ソースコードの基本的な可読性が向上します。

ソースコードを短くシンプルに、なおかつ処理効率を維持して可読性もあげるといった場合には、重宝する仕組みでしょう。また、大規模開発で単一のソースコードを複数人で扱う場合にも使うことができます。自分以外のエンジニアが手を加えても、不具合が起こりにくいためです。

Enumを使った列挙型データの活用

強力な新機能LINQ

LINQはC#のバージョン3から登場した新機能で、直訳すると「統一された言語クエリ」となります。

LINQの登場はC#の可能性を広げるものと言えるでしょう。扱うデータ構造がどんなに変化しても、決められた方法で問い合わせ可能であり、音声や画像といった複雑なデータ構造に対してもシンプルにアクセスする手段となるからです。

内容としてはSQLによく似ており、「where」などを使って疑似SQL構文ともいうべきクエリを記述します。これによってデータの取得、検索、集計などを行う対象が広がり、なおかつSQL構文を文字列で記述したときのようなリスク(コンパイル時にSQL構文のエラーを検知できない)を回避できるのです。

また、データベース以外にもインスタンスなどに直接問い合わせが可能なため、使い勝手の良い機能と言えるでしょう。さらに、リーダブルコードを実現しやすいというメリットもあります。LINQを使えば不要なネストを省くことができ、よりシンプルで強力な処理を実現しやすくなるのです。

リーダブルコードは開発終了後の保守性を高めるための基本ですから、今後ますます重要視されると考えられます。

強力な新機能LINQ

async/await非同期メソッドの活用

async/awaitを活用することで、非同期プログラミングが実現できます。

非同期プログラミングは、プログラム全体のパフォーマンスがある特定の部分に足をひっぱられて著しく低下してしまうことを防いでくれるのです。ただし、このような非同期プログラミングは記述が非常に難しく、自然と保守性が低いものになりがちでした。

仮に不具合が発生した場合、可読性の低さや再現性の低さは致命的ですよね。しかしasync/await非同期メソッドではその点が改良しつつ、「同期せず待たない」という日本語の通り、処理が遅れている部分の機能は問題なく動作させることができます。

例えば、ウィンドウを表示させてOKボタンを押すことができる機能の場合、OKボタン押下後の処理が遅れているとウィンドウ自体の操作が不可能になることがあります。これが非同期処理を使わない場合です。

しかし非同期メソッドを使えば、例えOKボタン押下後の処理が遅れていても、ウィンドウ自体の移動や操作は可能となるのです。重い処理を実行後、待ち時間が発生するような機能を実装する場合は、機能自体のフリーズを防いでくれます。

C#での開発では今後重要になる可能性が高いので、是非チェックしてみてください。特にモバイル分野の開発ではフリーズしないことが重要視されるので、重宝されるでしょう。


日本最大級のITビジネスコミュニティ アサインナビ