C# エンジニアがおさえるべきLINQの基礎/エンジニア

C#はLINQの登場で活躍の幅が大きく広がったと言っても良いでしょう。.NET対応言語とデータベースの連携を高めてくれるLINQ。

今回はこれからのC#を用いた開発に欠かすことのできない機能「LINQ」について解説していきます。

3.0から追加されたLINQとは?

LINQはC#やVBのような言語に対し、あたかもSQLのようなデータベース操作のための構文を組み込む機能です。

LINQの正式名称は「Language Integrated Query」で、日本語に訳すと「統合言語クエリ」となる場合が多いでしょう。

アプリケーションで扱うデータ構造がどんなに変化しても、統一された手段でアクセス可能な機能であり、LINQ実装以前のように複数の手段でデータへアクセスする必要がなくなります。

LINQの登場で従来では操作が非常に困難であった画像データ、音声データのような文字列・数値以外のデータ構造にアクセス可能になり、ソースコード内で扱うことができるようになりました。

さまざまなwebアプリ・サービスで画像や動画、音声を扱うことは必須ですから、今後はこのLINQなくしてC#開発は不可能というレベルにまで達する可能性があります。

3.0から追加されたLINQとは?

LINQのメリット

LINQのメリットとしては、SQLを直接ソースコード内に書き込む必要がなくなったことで、不具合の数を減らすことが可能というものがあります。

また、統一された手段によってコードの記述にばらつきがなくなり、保守性も向上するでしょう。そして何よりも、コーディングが非常に楽になり、書き方も簡潔になります。

これらはいずれも開発作業の効率化や機能の高機能化になくてはならないものですから、LINQを使わない理由を探すほうが大変かもしれません。

では実際にどのようなコードを記載すべきなのでしょうか。次の段落では基礎的メソッドについてまとめていきます。

LINQのメリット

LINQの基礎的メソッド

LINQはC#のバージョン3から登場しました。ソースコード内部にクエリ式で記述した内容をメソッド呼び出しに変換し、SQLでいうところの「Where」や「Select」と同様の動きを実現することが可能です。

このようにLINQ自体は、「whereやSelectのような標準クエリ演算子を呼び出すこと」だと言えるでしょう。かつてはSQL構文をつかってデータへのアクセスが別に必要でしたが、今後は統一された書式によってデータ操作が可能になるため、わざわざSQL自体を書き込む必要がなくなります。

また、LINQにはクエリ式以外にもメソッド形式での記載も可能です。LINQの基礎的かつ主要なメソッドとしては、「写像(mapping)」「並び替え(sort)」「畳み(fold)」「逐次処理(each)」「フィルター(filter)」などがあります。

これらのメソッドに対する詳細な解説は割愛しますが、LINQを使いこなすうえでは非常に大切なメソッドばかりですので、是非一度チェックしてみてください。

リーダブルコードを目指せ

リーダブルコードとは直訳すると「読めるコード」「理解しやすいコード」という意味になります。自分以外の開発者がソースコードを見たときに、いかにわかりやすいかを重視しているコードと言えるでしょう。

LINQにはこのリーダブルコードを実現する力があります。ネストが浅く、かつ短いループ処理を書くことができ、さらに処理内容がわかりやすいという特徴があるのです。どんなに高機能であっても可読性が低く、保守しにくいソースコードは敬遠されるものです。

LINQでループ処理を実装するだけでも、読みやすさはぐっと向上するでしょう。LINQをマスターして、保守性に優れたリーダブルコードを目指してみてはいかがでしょうか。


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