C#の魅力は静的言語でありながら、まるで動的言語のように開発が可能な点にあります。
よくC#はjavaのコピーだと言う物言いをする方がいますが、C#はしっかりと静的言語のメリットも受け継いでいるのです。
では、実際にC#を扱うエンジニアの求人状況はどうでしょうか。
今回はC#求人のトレンドを紹介しながらキャリアプランなどにも触れていきたいと思います。
スマートフォン対応で需要増
C#は端末のスペックが低くてもしっかりと動く機能を構築できることが魅力です。そのため、PCに比べてまだまだ絶対的なスペックが劣るスマートフォン向けのサービスで、需要増が期待されています。
最近ではC#でandroidやiOS向けのアプリが開発できる環境も整いつつあるのをご存じでしょうか。「Xamarin」などのモバイル対応のクロスプラットフォーム開発が可能な環境が、これに該当します。
C#独自のLINQやラムダ式を用いながらアプリ開発が可能なため、静的言語でありながらモバイル事態にも対応できるのです。また、それぞれのOSのAPIもすべて利用可能です。
さらに「Unity」の登場でゲーム開発の分野にもC#が進出しています。こうしたことから、C#はwebサービス・アプリ・ゲーム開発におけるスマートフォン対応の分野で需要が高まると予想されます。
どんな人材が求められる?
C#エンジニアに求められるスキルですが、「C」と名の付く言語に一通り精通していることが重要です。また、単にプログラマというポジションではなく、基本設計や要件定義にも参画できる人材であれば重宝されるでしょう。
これはC#だけに限ったことではありません。もはや単一の強みだけでは、エンジニアとしての価値を維持することが難しい時代になっているのです。また、前述したようにweb関係のサービスやアプリ開発に関する知識・経験も求められるでしょう。
これらのスキルはC#の案件だけでは獲得しにくいこともありますので、別分野で経験を積んでおくことをおすすめします。魅力的な案件に到達しやすくなりますからね。
他に備えておきたいスキルは?
C#以外のスキルとして効果的なのは、SQLなどデータベースに関する知識と経験(構築・運用・保守など)があります。
webサービス・アプリの開発においては、どうしてもサーバーサイドの知識が重要視されるため、「言語はわかるけれどインフラ周りは全くダメ」という状態では片手落ちになってしまいがちです。
フルスタックエンジニアとまではいかなくても、サービス全体を見渡して把握できるような能力が求められます。
また、技術的スキルだけではなくモバイルサービスに対する知識や提案力なども有利に働くでしょう。「将来の主戦場はモバイル開発だ」という意識が必要です。
Javaエンジニアへのキェリアチェンジも可能
最後に、C#エンジニアとしてのキャリアチェンジについても触れておきましょう。
冒頭でも述べたように、C#はjavaと非常によく似た言語です。基本的な構文の多くがjavaと共通しており、javaを学習した経験がなくともある程度の開発が可能です。
ご存じのようにjavaは世界最大のシェアを誇り、まさにプログラミング言語の世界で覇権を握っていると言っても過言では言語だけに、活躍の場は国内外問わず数多く存在しています。C#は業務システムでも利用されていましたが、javaもその点は同じです。
C#とjavaは「2足のわらじ」を実現できる間柄なので、習得しておいて損はないと言えるでしょう。
エンジニアとしての価値を高めるためにも、javaとC#をマスターしておくことをおすすめします。