【第3回】結婚式という名のプロジェクト運営~ステークホルダーの意向~/コンサルタント

コンサルタントである筆者が、自身の結婚式を題材にプロジェクト運営について考える「結婚式という名のプロジェクト運営について」シリーズ。今回は第3弾です。いままで、目的を明確にすることの重要性タスクと夫婦の役割分担についてご紹介いたしました。今回は”ステークホルダー(両親×2)の意向の汲み方”についてです。

ステークホルダーへの進捗報告の重要性

進捗報告

結婚式準備を進める上で重要なステークホルダーは両家の親、というパターンは現在もまだ多いのではないでしょうか?
長男長女カップルの場合、それぞれの親は自分たちの息子・娘の結婚式に対して並々ならぬ期待を持っていると予想されます。筆者たちの場合もそうでした。
そのため親の期待を把握しながら応えられる部分はそのように、応えられない場合は早めに伝えておく必要があると考えていました。

ちなみに筆者の母親は普段からかなり口うるさいタイプのため、結婚式の準備状況については何かを聞かれる前になるべくこちらから報告するように徹していました。ところが、あーしろこーしろと言われることもなく、口出しされたことは筆者のドレス選び程度でその他について気にしている様子はありませんでした。少し拍子抜けしたものの「この年齢になってやっと娘が結婚するだけで、親としては幸せなのだろうな」と解釈し、途中から披露宴の細かい内容については報告しませんでした。

当日のタイムスケジュールが具体的になる中で、”新婦友人スピーチは無しにする”と決めました。
当日まで1ヶ月を切った頃、母から電話で「友人スピーチは○○ちゃんにお願いするんでしょ?」と聞かれて初めて新婦友人スピーチは無いと答えたところ母の態度が急変!
「○○ちゃんのスピーチ楽しみにしてたのに!だいたい新婦の友人スピーチが無い結婚式なんて聞いたことないわよ!」と、怒鳴られてしまいました。
電話を切った後に折り返しがあり、もう一度同じ内容で怒鳴ってくるほど母の勢いは凄まじく、友人スピーチに対する期待値がそこまで高かったのかと、その期待に気づかなかったことや途中から進捗報告をしなかったことを後悔しました。

ステークホルダーの期待値を探る

期待値を探る

仕事のプロジェクトでも、日々のワークに集中するあまりステークホルダーの期待を把握することを忘れてしまって最後の最後でやりなおしを言い渡されること、ありますよね・・・(苦笑)

新郎側はどうだったかというと、披露宴はレストランではなくホテルであげて欲しいとか、、、引出物はお渡しして恥ずかしくないものを選んで欲しいとか、、、色々とステークホルダー(ご両親)の想いがあったようでした。

しかし新郎は両親への相談・報告はほとんどせずにせっせと準備を進めてしまい、後から揉めてしまったこともあったそうです。ケンカをしながらも両親との調整をして、なんとか無事当日を迎えられたようでした。

自分たちのステークホルダーがどんな期待を持っているのかを確認することと進捗報告は、結婚式準備においてもこまめにしておいた方が良いですね。

ちなみに両親が金銭的なスポンサーだった場合はさらなる期待の把握とそれに応えるための計画を立てる必要があるので要注意です。
筆者の知人は「両親が100%スポンサー」という状態だったのですが、引出物の内容から席次の決定まで細部にわたってステークホルダーが準備に関わっており本当に大変そうでした。

第2回で結婚式には「それなりにお金を使って外注することを勧める」ということを書きましたが、これから結婚式を挙げるカップルには「それなりに”自分たちの”お金を使うこと」が重要だということを追加でアドバイスしておきます。とにかく頑張って貯金しましょう。


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