今後求められるエンジニアのキャリアと将来像とは

今後求められるエンジニア将来像とは

ITエンジニアの需要は今後20年でますます上昇してくると言われています。一説によると数十万人単位でエンジニアの不足が予想されているとか。それは単に頭数の問題ではなく、「必要とされるエンジニア」の数が足りないことを示しています。

そこで今回は今後求められるエンジニアのキャリアと将来像について考えていきましょう。

分野の隙間を埋められるエンジニア

ITエンジニアであれば、何らかの分野に特化した専門知識を有していることは当然でしょう。それがC言語なのかRubyなのか、それともデータベース領域なのかネットワーク領域なのかで知識の内容は様々です。

ITエンジニアは専門職であるが故に、担当する仕事に沿った分野の知識は豊富です。しかし昨今のシステムは他分野との連携がキーワードであり、単一領域の専門知識だけでは開発がうまくいかないケースが出始めています。

例えば簡単な例を出すと、ソースコードの中でデータベースアクセスを制御する構文を書くとしましょう。このとき、簡単なSQLの構文の知識がなければ、データベースへのアクセスやデータの編集ができません。プログラムをシステムの中でうまく稼働させるためには、言語知識と共にデータベースの知識もある程度必要になります。さらに他システムとの連携テストの段階になれば、ファイルサーバーを使い、ジョブ実行によるファイルの受け渡し等が発生するため、インフラ側のシステムに対する知見も必要とされます。

このように異なる分野間の隙間を埋められるエンジニアは、どのプロジェクトでも重宝されるでしょう。

単に外国語を話せるだけではない「異国との橋渡し役」

今後求められるエンジニア将来像とは - 単に外国語を話せるだけではない「異国との橋渡し役」

前述したように、IT分野のエンジニアは不足することが予想され、外国人技術者の受け入れが必要であるという説もあります。

すでにオフショア開発を通じて、ブリッジSEとして活躍しているエンジニアも存在していますが、それだけでは明らかに人手は足りません。外国語を話せるだけではなく、相手国の文化や習慣、国民性や感覚の違いを理解し、橋渡し役としてコミュニケーションをとれるエンジニアが求められるでしょう。

これまでは中国やインドのエンジニアが日本で仕事をするケースが多かったのですが、将来はベトナムやタイ、マレーシアなどがIT業界を盛り上げる主役となる可能性が高いです。特にベトナムは誠実で勉強熱心なエンジニアが増加しており、日本で彼らと仕事をする機会も増えるかもしれません。

「郷に入っては郷に従え」の精神が通用するとは限らないため、異文化とのコミュニケーションがとれるエンジニアは需要が高まるでしょう。

他業界の知識を持ったエンジニア

今後求められるエンジニア将来像とは - 他業界の知識を持ったエンジニア

最近話題になったり急成長を遂げたりしているサービスは、ほとんど既存のサービスをITを使って提供しているものです。これからもこの流れは加速していく傾向にあります。そうなると「IT以外の業界知識を持ったエンジニア」が求められる将来像となります。

サービスを企画する段階から参画し、それをシステム開発に落とし込む役目を担うエンジニアは非常に需要が高まるでしょう。これまでのITエンジニアは新卒後にすぐSIerやソフトハウスに入社し、技術的知識やIT業界の知識は豊富でした。しかしこれから実際顧客となるのは、アパレル業界であったり美容関連企業であったりする可能性が高くなるのです。

さらにこれまでは法人向けビジネスの業界が主体でしたが、今後は個人向けビジネスを主力とする業界が躍進する可能性もあります。このようなビジネストレンドの変遷について行くために、わざわざ異業界へ転職するエンジニアも出始めています。

世にある全てのサービスが、今後続々とIT化されていくことを考えれば、他業界の慣習やビジネスモデルに詳しくなっておくことに越したことはありませんよね。

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