エンジニアが意識したいキャリアパスの描き方

エンジニアはキャリアパスを意識することが必須な理由とは?

エンジニアとして一線で活躍されている方の中には、日々の業務に忙殺されて自分の将来の計画を立てることに消極的な人もいるかと思います。しかしエンジニアこそキャリアパスを意識した行動が大切なのです。今回はその理由とキャリアパスの立て方について考えてみたいと思います。

IT業界はトレンドの移り変わりが激しいことを念頭に

エンジニアの中でも、特にIT業界で働くエンジニアですでにプロジェクトや現場に参加されている方であれば、ある程度の知識と経験、スキルを有しているかと思います。

そのような現役ITエンジニアでも、将来にわたって仕事を獲得し続けられる保証はありません。何故ならばIT業界は非常に変遷が激しく、数年おきにトレンドの移り変わりがあるからです。

自らがこれからどういう分野で、どう顧客にアプローチしていくのか、またその方法はいくつあるのかをしっかりと整理してキャリアパスを考えておくことが、末永く顧客に必要とされるエンジニアであるための必須事項と言えるでしょう。

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経験を活かし続けるにはスキルと知識のアップデートが必要

エンジニアはキャリアパスを意識することが必須な理由とは? - 経験を活かし続けるにはスキルと知識のアップデートが必要

例えば企業の基幹業務をシステム化するERPパッケージが大流行した時代がありました。「SAP」や「Oracle EBS」、「PeopleSoft」という名前に聞き覚えのある方も多いでしょう。

SAPジャパン – ビジネスソフトウェア、ソリューション、テクノロジー&ビジネスアプリケーション
Oracle E-Business Suite
米Oracle、PeopleSoftを買収

これらのERPパッケージが大企業を中心に導入され始めた90年代後半から2000年代前半、多くのエンジニアがERP業界に身を投じました。当時は単価も高く、プロジェクトも豊富であったため、ERP業界に関与するベンダーやエンジニアは、非常に実入りの良い仕事を得られたのです。しかし2000年代後半に差し掛かり、業界全体に変化が生じてきます。

導入した企業や官公庁から、高いコスト(数億円から数十億円)を支払ってERPパッケージを導入したものの、思ったような効果が上がらないという声が相次ぎました。そのため顧客の目やコスト意識が非常に厳しくなり、エンジニアの単価は下落の一途を辿り、単に「ERPパッケージを扱える」「パッケージの言語を使える」だけでは一線で活躍し続けることが難しくなったのです。

極めつけは2008年から2009年のリーマンショックに端を発した、世界的な経済の冷え込みです。高コストなプロジェクトが多かったERP関連のプロジェクトは一斉に凍結となり、市場は冷え込み、それまでERPのみで活躍していたエンジニアが仕事にありつけない状況が発生したのです。このような状況の中で生き残ったのは、ERPの知識やスキルに加えてERP以外にも強みを持つベンダーやエンジニアが多かったようです。

ERPパッケージ以外の知識やスキルを有しており、まずはその案件でコンサルタントやSEとして仕事を獲得しながら、本業のERP関連プロジェクトを請け負っていったというエンジニアが数多く存在しています。

彼らはERPパッケージのみに特化していたわけではなく「顧客の業務効率化に貢献する」という明確な道筋を持っていたため、ERP以外の経験やスキルも常に最新化しておいたのです。

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万が一に備え、常に「アクティブ化」しておく

エンジニアはキャリアパスを意識することが必須な理由とは? - 万が一に備え、常に「アクティブ化」しておく

エンジニアがキャリアパスを描くには、「自分ができることは何か」「どんな価値を提供できるのか」「どんな課題を解決できるのか」を常に明確にしておく必要があります。さらに過去に学んだ言語知識、参加したプロジェクトの経験を棚卸し、いつでもそれを使える状態として維持しておきましょう。

経験やスキルをいつでも使えるように「アクティブ化」しておくと、これから先のキャリアパスを描きやすくなります。業界の動向に常にアンテナを張り、自分の将来像を想定しながら、プロジェクトに参加していくことをお勧めします。

キャリアパスは過去と現在の自分の先に描くものです。これまで経験した仕事や学んだスキルを陳腐化させないために、さらに万が一の不測の事態に備える意味でも、キャリアパスを考えた行動を心掛けたいものですね。

一定のキャリアを積んだ先のキャリアパス

エンジニアとして一定のキャリアを積み、さらにキャリアアップを考えた場合、主に4つの選択肢が考えられます。
将来、どうなりたいかを明確にしておくと、キャリアパスを描きやすいのでおススメです。

    エンジニアのキャリアパス

  1. 上流工程に携わる
  2. 最も一般的なエンジニアのキャリアパスがこれ。
    より上流工程にかかわり、プロジェクト全体の設計や要件定義を担当します。
    多くの人とかかわることになるので、開発スキル以外の能力も求められることになります。

  3. フリーランスになる
  4. いままでのキャリアとスキルを武器に、個人として多くの仕事に携わることになります。
    自分で仕事を獲得しなければならないので、こちらも開発スキル以外に、営業力や事務処理能力も必要とされます。

  5. ITコンサルタントになる
  6. 提案力のあるエンジニアであれば、ITコンサルタントになることも可能です。
    開発スキルのみでなく、クライアントとなる企業の業界に長けていなければならず、自分の経験から技術戦略を提案できるレベルのスキルが必要となります。
    難易度が高いため、報酬も高めに設定されることが多いです。

  7. 独立・起業する
  8. 自分で価値を提供したいなど、やりたいことがある場合は独立・起業をする方も多いです。
    最近では、週末起業のように、本格的に独立する前に、隙間時間をつかって起業をしてみる方も増えています。
    開発経験を活かして、プロダクトを生み出してみたいという方にはおすすめです。

詳しくは、30歳から考えるエンジニアのキャリアでご紹介しています。

キャリアの幅を広げるなら、プログラミングを学ぶのも

キャリアの幅を広げることを考えたら、まずは興味のある言語のプログラミングを学んでみてはいかがでしょうか。
せっかく学ぶのであれば、仕事に繋がるスキルを身につけられる方法を選ぶのがベターです。

独学で学ぶ方法もありますが、全く経験がない場合はつまづいてしまう人も多いものです。
仕事につなげたいと考えている場合には、仕事として使えるレベルのスキルに近づけなければなりません。
現役エンジニアが講師を務めるマンツーマンレッスンなら、わからないところは質問できるだけでなく、学習内容をチェックしてもらえるため効率的にプログラミングを学ぶことができます。

仕事をしながら学ぶとなると、時間の確保が難しいですが、オンライン講座ならば通学の必要がなく、仕事をしながらでも隙間時間で進めやすい内容になっています。

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エンジニアのキャリアパスまとめ

エンジニアは、日々忙しい職種ですが、将来のためにキャリアパスを考える時間も大切です。
まず、自分および業界のおかれている状況を把握し、知識は常にアップデートしておきましょう。
また、いつでも「アクティブ化」できるように錆びつかせないことも大切です。
そのうえで、将来どのようなキャリアパスを築き上げたいか考えて、先輩エンジニアに相談してみるのもおすすめです。
身近に自分の将来像となるような先輩がいない場合は、交流会などに参加してみてはいかがでしょうか?

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