エンジニアが気を付けたい「服装自由」のワナ/エンジニア

エンジニアの服装

IT業界は他業界よりも私服もしくはビジネスカジュアルでの勤務が推奨されているケースが多く、それに伴って「スーツ」という縛りがなくなる傾向があります。しかしいわゆる「服装自由」だからこそ気を付けておきたいことがあるのも事実。今回はエンジニアが気を付けたい服装自由のルールについてまとめてみました。

服装自由の意味

現代社会において、スーツとはビジネスマンにとっての「鎧」と言い換えても良いでしょう。ルールや規則を体現するだけのものではなく、日常の自分を覆い隠してパブリックかつオフィシャルな自分を演出するものです。
スーツを着ているだけで、なんだかサマになるという光景に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

服装自由の現場が多いITエンジニアは、単にスーツを着なくて良いことを喜ぶのではなく、鎧の着用が義務付けられないことで、よりプライベートな自分で勝負しなければいけないことを自覚すべきです。
プライベートな部分とは、本音と建て前で言えば「本音」にあたる部分。
現場での服装に、普段の自分の本音が見え隠れしてしまう可能性があることを頭の片隅に置いておいてください。

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服装自由だからこそ細心の注意を

ルールや規則に縛られないからこそ、自由で開放的とは限りません。
コーディングがそうであるように、自由とは「一定のルールを守ること」で保障されるものが多いからです。

しかしそのルール自体がほぼ存在しないか、非常に緩い場合、そこには普段人目には晒されることのない、自分の考えや性格が如実に表れます。それが周囲の人間、特に顧客にとって不快なものでなければ良いのですが、そこは複雑怪奇な現代社会の罠。
様々な人が、あなたの服装をチェックしていることを念頭に置くべきでしょう。エンジニア自身が特に気にしてもいない自然な服装に、だらしなさや誠意のなさを感じてしまう顧客も存在しますので注意が必要です。

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エンジニアの服装自由

顧客に不快感を与えない服装とは?

何かとロングワークになりがちなIT業界では、服装自由を「ラクな恰好」と捉えてしまいがち。
しかしあまりにも自分にとってラクな恰好になりすぎないよう、プロジェクト内や顧客社員の服装を真似ることが大切です。服装自由とは言いつつも、必ず一定のルールや暗黙の了解が存在している場合もあるので、しっかり把握しておきましょう。

例えば、ビジネスカジュアルと一言にいっても「襟なしシャツ」を認めているのか否か。
また、「デニム、ジーパンは禁止」「サンダル、突っかけは防犯上の理由から禁止」等、但し書きが存在する場合がありますので、プロジェクトに参画する前にしっかりと確認することをお勧めします。

但し書きがなかったとしても、職場の雰囲気を見て判断するべきです。
長くプロジェクトに滞在しているエンジニアや、顧客先企業の社員が実績を持つ服装であれば、それは顧客が不快感を示しにくいと言えます。

新規プロジェクトのスタートから参画する場合など、あまり参考になる人物がいないようであれば、「シャツはモノトーンのもので尚且つ襟のあるもの」、「ポロシャツは避ける」、「チノパンもしくは無地スラックスを着用」といった服装で、まずは無難に様子を見るのもひとつの手でしょう。
さらに季節や気温に応じて、シンプルなジャケットも用意しておけば、まず問題なさそうです。

ちなみにチノパンは年配のビジネスマンには認知されていないケースがありますので、この点は臨機応変に対応すべきかもしれません。

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バッグにも注意を払うべき

オフィスカジュアルのバッグ

情報漏えいの観点から、バッグにも注意が必要です。

実際にこんなケースもありました。
知人のエンジニアA氏は、スノーボードやアウトドアを趣味として嗜む人物でした。
インフラエンジニアとしてフリーランスになり、活躍していた彼は、あるとき顧客からこんな注意を受けます。

「いつも身に着けているそのバッグは、大切なものが入っているんですか?当プロジェクトは私物の持ち込みは、極力ロッカールームだけにして頂きたい。」
多趣味なA氏は、特に気にすることもなく、常にウェストバッグを身に着けて仕事場に現れるエンジニア。その中身といえば、特段変わったものが入っているわけではなく、財布や証明書、その他日常生活で使う小物程度でした。さらにA氏の服装は、かなりラフでカジュアルなアウトドアスタイルに近いものであり、そのバッグ自体も違和感がなかったのです。

A氏自体の人柄も明るくさっぱりとしていたので、服装について指摘を受けたことはありませんでした。しかし、情報漏えいが社会問題化する昨今、持ち物には特に気を付ける必要があると言えるのです。
なんとA氏はスキルや経験に不足がなかったにも関わらず、その後早々に契約を終了させられてしまったのでした。

常にラフで自然体でありながら、仕事はしっかりとこなしていたA氏ですが、自分の好みや趣向を服装に出しすぎ、情報漏えいの観点からの配慮が足らなかったことで顧客との摩擦が生じてしまったと言えるかもしれません。
A氏自身も、まさかこんな理由でと驚きを隠せないようでしたが、服装から見える人柄や風紀に対する考えに違和感をしめし、プロジェクトから退散するというケースは実際にあるのです。

服装自由だからこそ自分自身の身なりに気を配り、参画したプロジェクトに好印象を与えるようにしたいもの。フリーランスや外注であれば、この好印象が次の仕事にもつながります。ぜひ気を付けてみて下さいね。

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