エンジニアの腰痛対策と椅子の条件

腰痛

エンジニアはデスクでの長時間作業が連日続くこともあり、何かと姿勢が悪くがちな職業です。しっかり背筋を伸ばそうとしても15分もすれば元の曲がりくねった姿勢に戻っているという経験はありませんか?
エンジニアには腰痛持ちが非常に多く、その原因は椅子と座り方にあると言われています。そこで今回はエンジニアが知っておくべき姿勢と椅子の知識、またデスクでできる腰痛対策について解説します。

エンジニアがデスクワークで腰痛になるわけ

デスクワークは、長時間同じ姿勢を続け体を動かす機会が少ないために腰痛になりやすいといわれています。さらにパソコンを長時間使うために前かがみの姿勢になりがち。この前かがみの姿勢が、体にとって不自然な姿勢となり腰痛を引き起こしています

エンジニアが気を付けたいデスクでの姿勢

デスクでの正しい姿勢とはどんなものかと問うと、多くの人が背筋を伸ばした見栄えの良い姿勢と答えるかもしれません。

しかし見栄えの良い綺麗な姿勢が、本当に正しい姿勢とは限らないのです。

正しい姿勢とは「長時間作業でも楽な姿勢」であり、背骨が綺麗にS字を保っている状態を言います。この状態が最も首や腰に負担をかけにくく、目の疲れや頭痛を軽減してくれる姿勢なのです。
さらに、座ったときに腰の角度が90度から120度になるような姿勢が良いでしょう。一説には、腰の角度が120度、つまりやや後ろに反った状態が最も腰に負担をかけにくいそうです。

エンジニア,椅子

エンジニアは背もたれが使える椅子が望ましい

前述したように、腰の角度を90度から120度に保つためには、背もたれにある程度の稼働域が必要になりますよね。木製のダイニングチェアのように、背もたれの角度が固定されているものは避けたほうが良いでしょう。

最近のPCチェアやオフィスチェアは、背もたれ部分を大きく後ろに稼働させることができ、その幅も調節可能です。画面との距離も変動させたほうが目や首の負担も減りますし、背もたれが後ろにしなるタイプの椅子を使いましょう。

また、ロッキング機能がついている椅子であれば、少しロッキング機能を固めに調節し、もたれかかった時に反発がくる程度にしてみてください。

椅子は足がつく高さに調節できるものを

椅子の高さ

背骨のカーブとともに大切なことが、足の裏を床にしっかりつけることです。のけぞって足を投げ出したり、つま先だけを接地させたりするスタイルは、腰に負担が集中します。

足の裏を床につけることで負荷が分散され、腰と背骨全体の負担が減るのです。
身長や足の長さ、さらにはその日毎の微妙な身長の変化によって、ベストな椅子の高さは当然異なります。
微妙な変化に対応し、しっかりと床に足をつけられるように、座面の高さを調節する機能をもった椅子をお勧めします。

自分に合った椅子と姿勢を保つことで、1日の疲れはかなり違うもの。オフィスでは椅子選びが不可能であっても、自宅の環境で使う椅子にはこだわってみてくださいね。クッション等のアイテムを活用して自分の体に合うようにすることも効果がありますよ。

エンジニアの猫背を矯正する椅子「姿勢矯正椅子」

エンジニアが気を付けなればいけないのは、腰痛だけではありません。眼にもそれなりのケアが必要です。
座っている姿勢が悪いと、視力の低下や眼精疲労の原因となり、長時間デスクワークを続けるエンジニアにとっては、死活問題になりがちです。

そこで注意すべきは「猫背」。猫背は、視力低下と眼精疲労の両方を招いてしまいます。猫背になることによって、左右の眼が同じ距離で対象をとらえにくくなり、必ず片方の目に負担がかかる状態になるのです。

さらに猫背はストレートネックを誘発し、呼吸が浅くなり、自律神経が乱れがちになるというデメリットも。このように百害あって一利なしの猫背を予防、矯正するには「姿勢矯正椅子」と呼ばれる椅子がおすすめでしょう。

S字チェアやバランスチェアと呼ばれる、ひざを曲げて下半身をS字状に保つ椅子が発売されています。
これらの姿勢矯正椅子は、上半身を直立している時と似た状態に保つため、猫背になりにくいのです。
眼や背中の疲れが抜けない、頭がいまいち冴えないという方は、試してみても良いかもしれませんね。

エンジニア椅子

そうはいっても、会社の椅子なので、なかなか変えられない。
自分だけ変更することはできない!という方は、デスクでできる腰痛対策を取り入れることをおすすめします。
座ったまま、デスクのスペースで安価にできる対策をご紹介します。

デスクでできる腰痛対策① 腰痛のツボを押す

仕事中に腰痛がつらくなったとき、忙しいエンジニアはマッサージに行っている時間などとれませんよね。そんな時におススメの、その場で簡単にできる対策が「ツボ」。「腰腿点(ようたいてん)」という手の甲にあるツボを押すことで腰痛が軽くなりますよ。

引用:沢井製薬

デスクでできる腰痛対策② 骨盤矯正クッションを使う

骨盤矯正クッションは、座っていてここちよく骨盤が矯正されることで人気。
会社でも椅子の上におくだけなので、目立たず使えて価格も手頃なため、試しに使ってみることをおススメします。
肌触りの良いものもあり、仕事中の癒しアイテムとして取り入れてみては?

引用:家電Watch

デスクできる腰痛対策③ 座ったままできるストレッチ

仕事の合間にストレッチを取り入れるのは効果的です。
椅子に座ったまま、両手を椅子の背もたれに持っていきウェストをひねるストレッチはすぐでき即効性があります。

背中全体を伸ばすには、背もたれに体重をのせて反り返りストップ。
次に座ったまま前かがみになり、膝の裏で手を組み腰を引いて背中全体をじっくり伸ばすストレッチが効果的。
動きが大きく、人目が気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、お昼休みなどに行ってみてはいかがでしょうか。


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