ERPパッケージ市場が国外勢の独壇場であったのはすでに過去のこと。現在では純国産ERPパッケージも登場し、国内のERPパッケージ市場に食い込んでいます。ERPのプロジェクトに参画するのであれば、これら国産のERPパッケージについても知っておきたいところ。
そこで今回は、国内外のERPパッケージをまとめてみました。
ERPパッケージ1 SAP・Oracleを筆頭とする海外勢
ERPパッケージ業界の巨人といえば、何といってもSAP・Oracleが有名です。特にSAPは現在でもシェアナンバー1を維持するなど、国内外の大企業・官公庁を中心に20年以上の実績を持つソフトウェア群。世界中の商慣習をカバーした膨大な機能の数々は、まさに一つの学問といっても過言ではないでしょう。
また、OracleもSAPを常に追いかけつつナンバー2の地位をキープしており、国内のERP市場でもこの2つの経験があれば、大半のERPプロジェクトには参画できてしまうという時代がありました。
しかし、大企業や官公庁への導入が一巡し、中小企業向けの小規模なERPパッケージが注目される現在では、SAPとOracle以外のERPパッケージも知っておいたほうが無難です。
ERPパッケージ2 日本発のERPパッケージとして成功をおさめた「COMPANY」
SAPやOracleといった海外の巨人に負けず、国内市場で導入実績ナンバー1を誇るのがワークスアプリケーション社のERPパッケー「COMPANY」です。
SAPやOracleの機能では十分に対応しきれなかった人事管理の分野に食い込むことで、シェアを拡大してきました。
海外のERPパッケージは、拠点となる地域の人事管理にはよくマッチするものの、日本のように遠く離れた異国の地に習慣には対応できなかったのです。一方、国内ベンチャー企業発のERPパッケージであるCOMPANYは、海外勢が対応に四苦八苦しているうちに勢力を拡大。
得意分野である人事管理領域の機能を強化しながら、他社の業務ソフトを買収・吸収し現在の地位を確立しています。
国内導入実績ナンバー1の名に恥じぬ機能を有し、人事管理以外でも会計・サプライチェーン(調達、販売、原価など)・生産管理など海外のERPパッケージに匹敵する規模となっていることが特徴でしょう。
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ERPパッケージ3 大塚商会・オービック・OBCなども健闘
SAP、Oracle、COMPANYといった有名どころ以外にも、実績を上げているERPパッケージは存在します。シェアこそ低いものの、大塚商会の「SMAILEシリーズ」、OBCの「奉行V ERP」、オービックの「OBIC7」などは国内の中堅企業や中小企業を中心に実績があります。
正直なところ、これらのERPパッケージのうちいずれかをマスターするよりは、海外勢のERPパッケージについての知識を深めたほうが年収アップや仕事の確保につながりやすいでしょう。海外のERPパッケージを扱うプロジェクトは単価が高めで規模も大きいため、条件の良い案件が多いのです。
しかしこれら国内の中堅・中小企業向けパッケージについても知識や経験を積んでおけば、将来のERP業界で有利に立ち回ることができるでしょう。今後は大企業向けの案件よりも、中堅・中小企業向けの新規導入及びリプレース案件が中心となると考えられているためです。
ERP業界で生き残るには複数のパッケージ経験が重要に
近年は情報システムへの投資効率が重視されており、巨額の予算を投じて基幹業務システムを構築しようという、博打のようなプロジェクトは最早絶滅しています。そのため、90年代終盤から2000年代初頭のようなERPバブルとも言うべき状況が再度起こるとは考えにくいのです。
ある程度の予算が必要となるERPパッケージ導入においても、できるだけコンパクトかつ低予算で導入することが求められています。
今後は、複数のERPパッケージを経験し、小~中規模の案件を手堅くこなせるようにしておくことが、エンジニアとしての付加価値になるかもしれませんね。
ERPパッケージまとめ
ERPパッケージについてまとめました。
エンジニアにとって、ERPの経験はその後の単価を左右する貴重なスキルとなります。
最新の動向をウォッチしつつ、いくつかのERPパッケージの経験を積めるとよいですね。
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