Javaと一口に言っても、プログラマとして働く場合には、言語としてのJavaを知ることはもとより、実務で必要な関連知識まで、求められるスキルは多岐にわたります。
本記事では、プロのJavaプログラマになるために、読んでおくべき本をご紹介いたします。
■目次■
1. Javaプログラミング入門
Javaの初歩を学習するのに適した本です。Javaはどう動くのかから始まっています。簡単なプログラムを作りながら、Javaの基礎を勉強します。
他の今時のオブジェクト指向言語を理解されている方であれば、型、クラス、インヘリタンスなどの基本概念は読まなくても良いです。C言語などの非オブジェクト指向言語のプログラマの方は、この本により容易にオブジェクト指向とJava言語の文法が理解できます。それぐらい簡単に書かれています。
この本を最後まで読めば、ある程度複雑なコンソールJavaアプリケーションが作成できるようになります。
Javaプログラミングの入門書としては、珍しくAndroidプログラミングについても言及しています。
IDEとしてEclipseではなく、NetBeansを使用しているのはどうかと思いますが、どちらを使用するかはプロジェクトが決めることですので、影響は無いです。
2. 増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門
デザインパターンは、再利用性を考慮した設計パターンです。本書は、Gang of Four(GoFと略されます)著の「デザインパターン」で示された23個のデザインパターンを、Java言語を通して理解します。オブジェクト指向のその先に進むために必要な本です。
3. 実践Javaコーディング作法
どんなプログラミング言語を使うにしても、コーディングが一定の規則に従っていなければ、読みづらすぎて、レビューはできないし、引き継ぎも、再利用もできません。
本書は、良くも悪くも富士通の子会社で作成されたJavaコーディング規則に従っています。しかし、書かれている内容は、至極まっとうなもので、企業文化に偏っているものではありません。通常、ある程度の規模以上のソフトウェア企業では各言語のコーディング規則が規定されていますので、読者の企業の規則と本書に差異がある可能性があります。もし、まだ規定が存在しないのであれば、本書をまずベースとして使用し、都合が悪い点があればそこを改変すればよいでしょう。本書は、JavaSE8の新機能まで考慮したコーディング規則になっていますので、オススメです。
4. Javaパフォーマンス
業務アプリケーションをJavaで開発する場合、必ずと言ってよいほど問題となるのがパフォーマンスです。Java以外のデータベースやネットワークの問題もありますが、まずはJavaのパフォーマンスに関する知識を持っておくことは、Javaプログラマの必須知識です。この本では、パフォーマンスの測定方法、JavaVMのチューニング方法を説明します。JITコンパイラとガベージコレクタという最もキーとなるJavaVMの機能を中心に、パフォーマンス達成のための方法が示されています。
5. スッキリわかる サーブレット&JSP入門
サーバサイドWebアプリケーションをJavaで作成するときの最低限の知識と言えるサーブレットと、その発展系のJSP(Java Server Pages)についての入門書です。すでに他言語でWebアプリを作られている方は、最初のWebの仕組みの説明まで飛ばして良いです。本題はその後のサーブレットとJSPについてです。特に、セッション、スコープについては十分に理解してください。
6. JUnit実践入門~体系的に学ぶユニットテストの技法
Javaプログラムのユニット(単体)テストの定番ツールであるJUnitの解説書です。JUnitは、モジュールの動作の正否を得ることも重要ですが、網羅度(カバレッジ)を判定するためのツールとしても非常に重要です。JUnit知らないとJavaプログラミングはできないと言ってよいでしょう。
7. SpringFramework4プログラミング入門
Javaの最強フレームワークと言っても過言ではない、Spring Frameworkの入門書です。正直なところ、Spring Frameworkを使用することで、プログラミングのハードルは一つ上がります。しかし、それを補って余りあるメリットを享受することができます。Spring Frameworkは、Dependency Injection(DI) / Aspect Oriented Programming、Webアプリケーション開発、データベースアクセスの舞台で力を発揮します。
現在では、必ずどこかのプロジェクトで必要となるJavaプログラマの必須知識となっています。
8. Play Framework 2徹底入門 JavaではじめるアジャイルWeb開発
Springより新しいWebアプリケーションフレームワークです。Play Frameworkは、JavaとともにScalaが使用でき軽量です。成果物としては、大規模向きではなく、中小規模のシステム向きです。
本書は、基礎編、実践編、応用編に分かれており、基礎編ではMVCモデルの使い方を、実践編ではジョークのWebアプリを開発し、応用編では役立つTipsやScalaの初歩を勉強します。
Springに比較してPlayはまだ書籍も情報も少ないです。しかし、Javaプログラマとしては、小規模・短期のプロジェクトで使用する技術の選択肢として理解しておくべきです。
9. Android Studio ではじめる Android プログラミング入門 第3版 Android Studio 2対応
Androidアプリは、Javaで開発しますので、Javaプログラマの守備範囲です。Java言語を理解していれば、この本だけで簡単なAndroidアプリが作成できます。現時点で最新のIDEであるAndroid Studio 2.1、Android SDK 6に対応しています。あくまで入門用ですので、アプリ内課金などより実践的な内容は、Webや他書を参照してください。
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