運用と開発それぞれからみたDevOpsに対する本音

運用と開発それぞれからみたDevOpsに対する本音

DevOpsという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。実際にこの言葉が公の場ではじめて使われたのは、2009年に開催されたVelocity2009の中で、Flickrのエンジニアによるプレゼンテーション内でした。

それから6年あまりが経過した今、欧米諸国では積極的にDevOpsの考え方が採用されるようになってきています。ただし、日本ではまだ正確な言葉の意味さえ浸透していないような状況と言えるでしょう。

ここではDevOpsの本質を確認しつつ開発者、運用者それぞれの本音を考察していきたいと思います。

開発と運用が連携。DevOpsの本質と課題

DevOpsはDevelopmentとOperationsを合わせた新しい言葉ですが、その本質は開発担当者と運用担当者が密に連携して、開発スピードを最速化し、ビジネスゴールを目指すというものです。

毎日のように新しい機能や仕組みなどのリリースを繰り返し、よりよいものを、より早く生み出すという考え方は一見とても素晴らしい事のように思われます。日本の場合は、新しいものを作ろうとする際には、ほとんどの場合が経営者による承認が必要となります。

しかし、DevOpsを実現するためには経営者、開発者、運用者が同じ目標を持ち、わざわざ経営者の判断を仰ぐことなく、現場が判断して動くことができる環境が必要となるのです。また、それぞれの立場以外の視点を全員が持つことを要求されるため、能力的な意味合いでも、すぐに実現することは難しいと言えるでしょう。

開発者からみたDevOpsの本音

運用と開発それぞれからみたDevOpsに対する本音 - 開発者からみたDevOps

多くの開発者は提示されたシステムを、その通りに開発して納品するところまでがゴールだと認識していることでしょう。しかしDevOpsではシステムを開発することは目標を達成するための手段の一つでしかなく、そのシステムを開発することでビジネス目的にゴールできるのかを常に考え続ける必要があります。

要件や仕様を定義する力量に加えて、ビジネスに対する的確な感覚を持ち、それをわかりやすく提案する力が求められるでしょう。日本では特にエンジニアの作業が細かく分割され、ビジネスの全容が見えていないケースが多くなっています。

そのため、そもそもの目的を考えるということも少なく、提案する機会が少ないために、DevOpsに必要な能力を養う場が与えられない傾向にあります。そのため、DevOpsを実行できるようなエンジニアがなかなか育たないというのが現状です。

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運用者からみたDevOpsの本音

運用と開発それぞれからみたDevOpsに対する本音 - 運用者からみたDevOps

多くの運用者は、与えられた売上予算をクリアすることをゴールだと認識している事でしょう。売上予算をクリアすることも大事なことですが、やはりこれも最終的なビジネスゴールへ到達するための手段でしかありません。

運用者は、日々の運用業務に追われながら目先の利益を追うことに必死で、先を見据えた提案をする余裕がなかなか生まれない傾向にあるのが現状です。しかし、エンジニアともっと連携をとって素早い改善をしたいと考える運用者は多い傾向にあり、DevOpsを取り入れようとした場合のハードルは比較的低いと言えるでしょう。

最後に

DevOpsを実践するためには、事業にかかわるすべてのメンバーが、同じビジネス目的の達成を目指して努力しているということが極めて重要な要素となっており、それこそがDevOps導入の大きな障害といえるでしょう。

特に運用者側よりも、開発者側の方がDevOpsがハードルの高いものと感じているのではないでしょうか。他社との競争に勝ち抜きたいのであれば、全員の目的を一致させ、どこよりも早いスピードでリリースを繰り返す事は極めて重要です。

DevOpsを実現するために、まずはビジネスの目的を共有し、同じゴールを全員で目指せる環境を整備するところからはじめるとよいのではないでしょうか。

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