ITエンジニアを目指すにあたり、「ベンチャー企業」と「大手企業」どちらの企業を選んだらよいか?という相談をたまに受けます。もちろん、どちらかがよくてどちらかが悪いものではありませんが、その後のキャリア形成にはかなり大きな差が出ます。今回は、「ベンチャー企業」と「大手企業」の仕事内容とキャリアの差について解説します。
基本的な仕事内容の違い
ベンチャー企業でも大手企業でも、「仕事をして給料をもらう」という基本的な内容に違いはありません。しかし、その仕事の自由度には大きな差があります。
IT業界の大手企業では多くの場合、仕事内容が細かく分業化されており、「仕事は与えられるもの」であることが多くなります。そのため、与えられた仕事を効率よくこなしていくタイプの人には大手企業が向いているといえるでしょう。待っているだけで仕事が来るという状況が示しているように、会社の安定感はあります。
逆にベンチャー企業の場合には、仕事を待っているだけの人材はあまり必要とされません。自分から色々な提案をして仕事を作り出すことが求められます。そのため、新しいITの情報に常にアンテナを伸ばす必要があり、自分のいる業界の動向や将来の展望などについても日々考えを巡らせるようになるでしょう。もちろん、大手企業のように待っていれば仕事が来るような状況ではないため、当事者意識と危機感を強く持って仕事を得るための方法を考えなくてはなりません。安定感を求める方にはストレスを感じる部分といえそうです。
それぞれのキャリア形成の違い
大手企業の場合には、ある程度年功序列のような考え方が残っており、入社年次が浅い従業員が急に役員に抜擢されるようなケースは少ないですが、ベンチャー企業であれば、年齢や経験に関係なく、能力があれば昇進できる場合が多いです。
ベンチャー企業の場合には、社長自身の年齢が若いことが多く、あまり年齢にこだわらない場合が多いため、若くてもリーダーシップがあったり、プレゼン力があったりする従業員であれば、どんどん昇進できる場合も。ただし、能力が足りていないと判断をされてしまうと簡単に降格してしまうこともあります。成果主義のため昇進降格の機会も多く、そこにやりがいを感じられる人には向いているといえるでしょう。
大手企業の特徴といえば、大規模な業務を上流工程から経験できるのであればよいですが、なかなか自分が希望する仕事には就きにくいと言われることもあります。しかし、大手企業であれば、誰でも知っているような大規模なサービスやプロジェクトにかかわる可能性もあり、それが自分のキャリアとして蓄積されていくことになります。エンジニアとして独立や転職を考える場合、大手企業のプロジェクトに参加したという点が評価される場合も多いです。
一方、ベンチャー企業は、自分がやってみたいことにチャレンジする機会が多く、プロジェクトを任せてもらえる可能性もあります。少人数のところが多いので、エンジニアとして自身の専門分野以外の、経営にかかわることや運営にかかわることなども見えやすく、学ぶ意欲があれば、様々な分野のことを吸収できる機会が用意される場合が多いです。将来、起業を考えているのであれば、一度ベンチャー企業で働き、経営や財務、法務など会社経営に関する知識を吸収するのが早道かもしれません。
チャレンジしたいかどうかが鍵に
大手企業では、手を挙げてやりたいことを訴える機会に恵まれているところは少ないようです。逆にベンチャー企業ではそれが求められる傾向にあります。
大手企業はベンチャー企業に比べると、規模が大きく従業員数も多い傾向にあります。そのため、役職についても細かく分けられているため、仕事内容や組織自体に大きな変化を起したいと会社に提案をしても、決裁者が多く、「承認」を得られるまでの時間が長いことを覚悟しなくてはなりません。
一方、ベンチャー企業は多くの場合、社長が自らのチャレンジのために起業しているため、エンジニア自身にも変化や新しいことを積極的に取り入れて欲しいと考えています。そのため、変化に対する対応が柔軟で、やってみたいと考えたものを実現しやすい環境と言えるでしょう。手を挙げて積極的に提案した結果、年齢に関係なくプロジェクトの責任者を任せてもらえる場合も見受けられます。
一概にどちらがいいとは言えないのがこの問題。将来性はもちろんですが、自分がどのようにキャリアを積んでいきたいのか、何が向いているのかを考え、選択できるとよいですね。
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