ブリッジSEに必要なスキル(コミュニケーション、フルスタック能力など)とは

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システム開発にかかるコスト低減の旗頭のように語られる機会が多い「オフショア開発」。物価水準と人件費の差を利用して、世界共通の技術力を安く買うことができるのは大きなメリットです。しかしオフショア開発を成功させるためには、橋渡し的な存在が必要となり、それを担うのがブリッジSEです。今回は最も重要なポジションの一つでありながら、未だ人材不足が続くブリッジSEに必要な能力に迫ってみたいと思います。

単なる会話能力や語学力とは一味違う。ブリッジSEに必要な「説明力」

ブリッジSEコミュニケーション

ブリッジSEは仕事の特性上、コミュニケーション能力が必須となります。
しかしここで注意しておきたいのは、「コミュニケーション能力とは何を指しているか?」です。

単に社交的に会話ができる、高度な語学力(外国語能力)を備えているというだけでは、ブリッジSEのコミュニケーション能力としては不十分かもしれません。ブリッジSEのコミュニケーション能力で最も重要なことは、「説明力」です。

取引先は異国の企業や人材であり、商習慣、国民性、暗黙知など多くの点でギャップがあります。このようなギャップを埋めつつ、伝えるべきことを理解してもらうには、まず相手の「前提知識」や「理解しやすい例え、言葉」を知る必要があるのです。よく「説明の上手な人は、例え話がうまい」と言われますが、これは相手が理解している知識のベースをよく知っていて、それに合わせて説明するからでしょう。

極論ですが、この説明力さえ十分ならば多少語学力に難があってもブリッジSEとしての役目は果たせてしまうかもしれません。現実には一定水準以上の語学力が必須になりますが、「理解しやすい言葉」に変換して伝える説明力は、それほど大切なのです。

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ブリッジSEは複数分野に渡る知識が必要

ブリッジSE スキル

ブリッジSEはプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーが兼務する場合があるほどで、システム開発の現状をほぼ全て理解している必要があります。「インフラ出身でアプリ側は弱い」「web中心で基幹業務はわからない」という言い訳は難しいかもしれません。

特に受注側のブリッジSEはシステム開発の現状をつぶさに発注側に説明する必要があり、システム全体を横断的に見渡せる力が必要です。近年よく耳にする「フルスタック型」に近い働きをブリッジSEは求められることがあるのです。

ブリッジSEを目指すなら、実際に開発や運用で手を動かしたことがない分野であっても、現状把握と顧客報告ができる程度の知識は持っておくことをおすすめします。

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ブリッジSEに必要なヒューマンスキルとは

前述したように、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが兼務することもあるブリッジSEには、ヒューマンスキルも必要です。珍しいケースではありますが、異国へ日本人がブリッジSEとして出向する場合、特にこれが大切になります。

オフショア先は親日国が多いとはいえ、商習慣や国民性の違いが、大きな不具合を生むことも有り得ます。現地の技術者を対等なパートナーとして扱い、決して見下さない健全な精神や、時には毅然とした態度で指導する力が必要になるのです。
技術者から信頼されるブリッジSEになれば、調整不足による不具合の発生を防ぐことができ、オフショア開発の成功に繋がります。

オフショア開発の現状は、オフショア開発のメリットデメリットや、ベトナムがオフショア先として選ばれる理由でも解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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