「KPT法」でプロジェクトを振り返るタイミングと方法

プロジェクトがひと段落すると、休む間もなく次のプロジェクトでの仕事が始まるというサイクルは、経験を積んだエンジニアにはよくあるケースです。
しかし仕事の質を高めつつ効率もあげていくためには、しっかりとプロジェクトを振り返って総括する時間も必要なはず。

そこで今回は、肩の力を抜きつつ仕事を振り返る手法として、「KPT法」を紹介したいと思います。

「振り返り」を手法として確立したKPT法

KPT法とはプロジェクトを総括するための手法として、「ふりかえり」を定義づけたものです。Keep・Problem・Tryの頭文字からKPT法と呼ばれています。Keepは「うまくいったこと、今後も継続すること」、Problemは「課題や問題点」、Tryは「今後やるべきこと」を表し、これらを整理していくことがKPT法の基本です。

KPT法は一人で行うよりも、複数人で行うほうが効果的でしょう。
しかしここで注意すべきは、ブレスト(ブレインストーミング)のように、複数人で交互に意見を出し合うという形式をとらないことです。

Keepの書き出しはあくまで個人レベルで行い、その後は個人の意見を順番に発表しながら意見交換をしていくというスタイルをとります。
これは他人の意見に影響されず、クリアな状態で自分の意見を出すというKPT法の基本にのっとったものです。

同様にProblemも書き出していきましょう。

その後、KeepとProbleから導き出される「Try」を出していく流れになります。

Keepから連想したものは「改善策」、Problemから連想したものは「解決策」と区別できるので、「修正しつつ前進」するイメージがつかみやすいという特徴があります。

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タイミングはプロジェクトの終わり直後がベスト

タイミングはプロジェクトの終わり直後がベスト

KPT法を使った総括を行うタイミングとしては、プロジェクトがひと段落した直後が良いでしょう。まだ記憶が新しく、細かい部分までよく覚えている段階で情報を書き出していけば、ふりかえりの精度が上昇します。

欲を言えば、プロジェクトが進行している段階からKeepやProblemを書き出していければよいのですが、火の車状態のプロジェクトではなかなかそのような時間が取れませんよね。

また、感情の高ぶりによる思い込みや勘違いなども含まれがちですので、やはり落ち着いている状態でなおかつ記憶が新しい、プロジェクト終了直後が適していると考えられます。

具体化はOK。しかし突き詰めすぎはNG

KPT法を行う上で注意したいことは、「突き詰めすぎない」ということ。

公式な資料として取りまとめることや、細かなルールの策定までを想定してしまうとふりかえり自体が負担になり、自然消滅してしまう可能性が出てきます。一度のミーティング時間を短めに設定し、「最低1個は書き出しましょう」という程度で回数を重ねていけば、自然とそれなりの総括ができるものです。

できるだけ気楽に、ざっくばらんにという雰囲気を心がけるほうがKPT法の効果が表れやすいでしょう。

KPT法の魅力は「手軽さ」と「シンプルさ」にありますので、ミーティングの雰囲気にも注意しながら進めることをおすすめします。

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エンジニア個人として棚卸しにも活用できる

チームでKeepとProblemを書き出す習慣づけを

日々の仕事の中で、気付いた瞬間にKeepとProblemを書き出すように習慣づけておくと、振り返りが楽になります。
さあ、振り返りをしましょうという時に、記憶をたどり書き出すよりも、気付いた時に書き出しておけば細部まで網羅することができるはずです。

KPT法をプロジェクトに取り入れる場合には、チームでその習慣づけを行えるとよいですね。

エンジニア個人として棚卸しにも活用できる

KPT法はチーム単位で行うこともできますが、個人単位でも十分に活用できるふりかえり手法です。前述したようにKeepやProblemの書き出しはあくまでも個人単位で行いますので、一人で行ってもそれなりの効果を発揮するでしょう。

フリーエンジニアであればさまざまなプロジェクトを渡り歩く機会がありますよね。

プロジェクトが終わったタイミングで、都度KPT法を実施していけば、スキルアップやキャリアプランの形成で迷うことが少なくなります。
会社という枠組みにとらわれないフリーエンジニアには、うってつけの振り返り手法ではないでしょうか。

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