プロジェクトマネジメントにマニュアルはありません。各事象に応じた適切な対応が必要となります。
そのためにも、プロジェクトマネジャーは、PMBOKの深い理解とその質の高さがプロジェクトの成否を分けます。
プロジェクトを成功に導くPMOの役割
現代の企業経営において、プロジェクトの管理の効率化は最重要課題とされています。企業は、プロジェクトマネジャーにプロジェクトの管理を任せ、またそのサポート体制としてPMO(Project Management Office)設置し、プロジェクトを成功へと導くことに期待します。
しかしながら、PMOを上手く活かせず、人材などのリソースは十分にあるように見えるにも関わらず、効果が出てない例はとても多く、結果の出てないプロジェクトがあることも実情です。
PMOは、プロジェクトの進捗管理と可視化を通して、プロジェクトの推進の効率化を図る役割を担います。PMOの強化は、今後の企業プロジェクトにも大きな影響を与えます。
プロジェクトマネジャーの仕事の負担を軽減し、サポートする体制を整えることで、リソースと戦略の両輪を円滑にまわしてプロジェクトを成功へと導けるようなPMOが理想です。
プロジェクトの成否を決める管理プロセス・フレームワークPMBOK
PMOにとって最も大切なことは、優れたPMBOKの保有とその強化です。
プロジェクト管理の効率化を図るために活用されるのが、PMBOK(Project Management Body of knowledge)といった管理プロセスのフレームワークです。この管理プロセスの質の良し悪しが、プロジェクトの成功率に比例します。
企業がこれまでのプロジェクトを通して得られた経験とノウハウを蓄積したより質の高いPMBOKは、プロジェクトの成功率が高めます。次に、PMBOKの根底にある考えかである9つの知識エリアについて、簡潔に紹介します。
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PMBOKの9つの知識エリア
PMBOKは、
- プロジェクトマネジメント各種プロセスの関連性を見極め、調整や意志決定を行う「プロジェクト総合マネジメント」
- プロジェクトを成功のうちに完了するために必要な作業を抽出する「プロジェクト・スコープ・マネジメント」
- スケジュールのコントロールを行う「プロジェクト・タイム・マネジメント」
- 見積策定、予算化、予算実績対比など予算管理をする「プロジェクト・コスト・マネジメント」
- 品質計画、品質保証、品質管理の3つのプロセスを実行することで、一定以上の品質を保つ「プロジェクト品質マネジメント」
- プロジェクトメンバー間の交流の促進、役割の見直し、またモチベーション向上のための施策を行う「プロジェクト人的資源マネジメント」
- プロジェクトメンバーが効率的かつ効果的なコミュニケーションが図れるよう支援する「プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント」
- 時間、コスト、スコープ、品質などのプロジェクト目標に影響を与える不確実な事象、リスクに対応する「プロジェクト・リスク・マネジメント」
- 作業に実行に必要なプロダクト、サービス、所産を調達する「プロジェクト調達マネジメント」
の9つから構成されます。
プロジェクトマネジメントにマニュアルはない
このように、PMBOKでは、知識エリアを9つに分類していますが、プロジェクトの状況に応じて連動して進めていきます。
例えば、プロジェクトに関わるリスクを把握し、その発生の可能性が高くなってきた場合、プロジェクトオーナーへ伝え、回避策と意思決定を仰ぐという活動は、プロジェクト・リスク・マネジメントとプロジェクト・コミュニケーション・マネジメントに関連する内容です。そのリスクがコストに関わる内容ならば、プロジェクト・コスト・マネジメントも関係します。
こうした各種プロセスの接着剤的な役割となるのが、プロジェクト総合マネジメントです。
そもそもプロジェクトマネジメントの方法にマニュアルなどありません。PMBOKの原文には、「望ましいプロジェクトパフォーマンスを達成するためには、プロジェクトマネジメントの知識、スキル、プロセスなどが、さまざまな順序や厳格さの程度で適用される」とあります。
プロジェクトマネジャーは、PMBOKの知識に基づき、プロジェクトの状況を常にリアルタイムで把握し、臨機応変に対応し、プロジェクトを進めていくことが重要です。
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