プロジェクトマネジメントの標準ガイド「PMBOKガイド」とは?

PMBOK®ガイドの内容

プロジェクトマネジメントにはじめて携わる場合や不安になったとき、参考になる本があれば心強いはずです。

今回は、プロジェクトマネジメントについて考えるときに参考になる「PMBOKガイド」について解説していきます。特にこれからプロジェクトマネジメントに携わる方にぜひ知っていただきたい本です。

世界標準のPMBOKガイド

プロジェクトマネジメントについてのガイドラインを記述した書籍は世界的にも多く出版されています。

代表的なものには、

  • アメリカの非営利団体であるPMI®(Project Management Institute-プロジェクトマネジメント協会)が発行する「PMBOK® Guide」
  • イギリスOGC(商務局)が発行する「PRINCE2®(Projects IN Controlled Environments, 2nd versions)」
  • 同じくイギリスのAPM®(Association for Project Management-プロジェクトマネジメント協会)が発行する「APM® Body of Knowledge」

などがあります。

それ以外にもドイツやフランスでも上記の内容に類似したガイドラインを発行しています。

これらの中でも最も有名なのがアメリカPMI®が発行しているPMBOK®ガイド Guide(A Guide to the Project Management Body Of Knowledge-プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)で、実質的に国際標準となっています。

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PMBOK®ガイドガイドの歴史

PMBOK®ガイドを発行しているPMIは古く1969年に設立されましたが、PMBOK®ガイドの第1版として出版されたのは1996年でした。

その後、4年毎に改定され、現在は2012年12月に第5版(英語版)が世界主要11か国語に翻訳されて、約380万部が発行されています。

また、経済のグローバル化に伴うプロジェクトの国際化において複数の標準が存在することによる混乱を避ける目的で、2012年にはISO®(世界標準機構)がプロジェクトマネジメントの国際規格(ISO®21500)として策定されています。

PMBOK®ガイドの内容

PMBOK®ガイドの内容
PMBOK®ガイドは、プロジェクトマネジメントをするガイドラインを、プロセスをベースに定義しています。

プロジェクトを進めるにあたり、「何(what)を行うか」が記述されており、「どう(how)やるか」は記述されていません。したがって、PMBOK® 通りにやればプロジェクトが上手くいくと考えるのは大きな間違いとなりますのでご注意ください。

PMBOK®のプロセスは、インプット、ツールと技法、アウトプットの3点セットで構成されています。インプットは計画やドキュメントなど、ツールと技法はインプットを処理する方法論など、そしてアウトプットは最終的な成果(物)などです。

このPMBOK®ガイド第5版では、47個のプロセスと、殆どのプロジェクトに適用可能な5個のプロセス群、10個の知識エリアに分かれています。

5個のプロセス群

  1. プロジェクトの立上げプロセス群
  2. プロジェクトの計画プロセス群
  3. プロジェクトの実行プロセス群
  4. プロジェクトの監視・コントロールプロセス群
  5. プロセスの終結プロセス群

10個の知識エリア

  1. プロジェクト統合マネジメント
  2. プロジェクト・スコープ・マネジメント
  3. プロジェクト・タイム・マネジメント
  4. プロジェクト・コスト・マネジメント
  5. プロジェクト品質マネジメント
  6. プロジェクト人的資源マネジメント
  7. プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
  8. プロジェクト・リスク・マネジメント
  9. プロジェクト調達マネジメント
  10. プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント

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プロジェクト統合マネジメントでのプロセスの具体例

プロセスの例をプロジェクト統合マネジメントの領域で紹介します。

最初のプロセスは、立上げプロセス群で定義されるプロジェクト憲章作成です。このプロセスのインプットには、プロジェクト作業範囲記述書やビジネス・ケースがあります。ツールと技法は専門家判断などで、アウトプットはプロジェクト憲章です。

続けてのプロセスは、プロジェクト計画プロセス群でプロジェクトマネジメント計画書作成があります。同様にこのプロセスにもインプット、ツールと技法、アウトプットがあります。

さらに実行プロセス群では、プロジェクト実行の指揮・マネジメントのプロセスがあり、監視・コントロール・プロセス群にプロジェクト作業の監視・コントロールと統合変更管理の2つのプロセスがあります。

最後に終結プロセス群では、プロジェクトやフェーズの終結というプロセスがあります。

さいごに

PMBOK®ガイドは業界を越えてあらゆるプロジェクトに従事する専門家に認知されている、実務慣行に基づいた標準を記述しているものですですが、プロジェクトを行うにあたって、必ずしもPMBOK®ガイドに沿って行う必要もなく、あくまで参考として活用することが重要といえそうです。

これからプロジェクトマネジメントをする方、経験はあるが行き詰っている方、さらに知識を深めたい方などには、このPMBOK®ガイドは参考になる本です。

興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

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