職場やチームで簡単に実践できる4つのメンタルヘルス対策

メンタルヘルスを健全に保つためには、自分自身での事前のメンテナンスやケアだけでなく、職場やチームにおいての対処法も不可欠です。職場やチーム内でうつ病やメンタル不調対策に努めることで、大事な人材が流動するのを予防できます。今回は簡単に実践できる4つのメンタルヘルス方法を現役心理カウンセラーがご紹介します。

職場(チーム)のメンタルヘルス対策1 YouからIでストレス緩和

あなたはチームメンバーに改善してほしいことがあったとき、どのように伝えていますでしょうか。
「あなたのこの行動は良くない」と主語が相手になっていると強く聞こえる傾向があります。伝え方をYouメッセージからIメッセージに変えましょう。

「私はあなたにこうしてほしい」「私はこのように行動してもらえると助かる」などと伝えることですることで、相手への負担は軽減します。
メンタルが弱い方に頼み事や行動の修正を依頼するときにはIメッセージを増やすことで、メンタルヘルス対策になります。

職場(チーム)のメンタルヘルス対策2 心を満たす Thankyouカードの導入

人間誰もが愛されたいと願っています。

マズローでは人の欲求は5段階だとしています。第1段階が満たされれば、第2段階を求めだし、第2段階も満たされれば第3段階を求めだします。

第1欲求は生存欲求、第2段階は安全への欲求、第3段階は愛・所属欲求、第4段階は証人と名誉欲求、第5段階は自己実現欲求です。現在の日本では安全な家に住み、銃や刀で襲われる心配も、飢える心配もありません。したがって第2段階までは満たされていると考えられます。

しかし第3欲求はいかがでしょうか。多くの人は会社に勤め、サークルや趣味など何らかのコミュニティに属しています。けれども愛情を十分に受け取り、満たされていますか。

愛情不足は「自分は必要とされていない」という思いをもたらし、自尊感情を揺らがします。多くの人が第3欲求は十分に満たされているとはいいがたい状況です。その状況は自分への自信を損ないやすく、極めて弱い状況です。

そのため職場内チーム内で、メンバーや部下に対しても愛情を注ぐことは非常に有効です。
日頃の感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」を伝えあう文化を作りましょう。
朝礼時に各個人が1人以上を褒めるというワークショップを導入したり、Thankyouカードを導入したりすることをおすすめします。

特にカードとして取り入れることで具体的に誰から感謝の言葉をもらえたのかわかり、後日読み返すこともできます。
それはモチベーションややる気の向上、大切にされているという愛情の受容にもつながります。

職場(チーム)のメンタルヘルス対策3 「すごい」「優れている」褒める

承認欲求は誰もが持っています。
仕事をすると、ミスや失敗など、自尊心を損なう機会は多いものです。それが重なると「自分は何をしているんだろう」「自分の価値はどこにあるんだろう」とさまよい、不安感やうつ状態をもたらすことにもつながります。

これに対する対応策としては「すごい」「優れている」など褒めることです。
他者に対して勝っている点を言葉にして、表現してメンバーに伝えてあげましょう。

しかし、中には上司や先輩を褒めることに対しては自然とできる方も多いですが、部下や後輩を褒めることに抵抗感を感じる方もいます。そこで職場において定期的にワークショップを開催することをおすすめします。

たとえば
「隣の人のすごいと感じるところを5つ以上書いて本人に渡す」
「前の席に座っている人の優れているところと感じたエピソードをコメントシートに書いて渡す」
などの方法が挙げられます。
これは単に書くだけでなく、手渡すときに読み上げてから用紙をあげるとより効果的です。

褒められて悪い気持ちになる人はいません。
褒められることで他者から見た良い点や優れている点を自覚でき、不安感や自信のなさも薄まります。はじめは照れ臭いかもしれませんが、褒めることをチームの習慣にするとよいでしょう。

職場(チーム)のメンタルヘルス対策4 相手を尊重する姿勢

会話の仕方次第では、不安感や恐怖心を高め、メンタルヘルスを悪化させる可能性があります。
その一方で適切なコミュニケーションをすると不安感を和らげて、安堵感を増幅させることができます。

コミュニケーション上での、ポイントとしては相手の立ち位置にかかわらず、相手を人間として尊重する姿勢を取ることです。
部下や後輩であっても、一人の人間であり、尊敬されるべき人間です。
そのことを踏まえて、相手が話している間には遮らずに聞き、どのような意見もまずは受け入れてあげましょう。

そのうえで考えが誤っているときには「この会社ではこの考え方でやってほしい」「このプロジェクトではこの方針で行動してほしい」と要望を伝えましょう。

相手を尊敬する姿勢をもっての会話は相手に伝わります。
どの立ち位置であったとしても、思いやる心と尊敬ウする姿勢をもって会話をしましょう。
それが相手の精神的な健康をもたらし、チームのメンタルヘルス向上につながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
メンタルヘルス対策は、職場内で実施することもとても大事なことです。褒めることで自信を増したり、Thankyouカードの導入で会社から必要とされていると実感させることができたりします。気負わずにできることから実施していきましょう。

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