メンタル対策におすすめの1冊「9つの性格」鈴木 秀子著

メンタルを強くするには「自分を知ること」が不可欠です。自分の強みや長所、魅力などを客観的に理解し、受け止めることで、自分に自信を持つことができます。自信を持てることで叱られたり、理不尽な扱いをされたりしても気に病み続けたり、くよくよ思い悩んだりするのを阻止できます。今回は誰もが気軽にできる自分を知ることができる心理学の本「9つの性格」を現役カウンセラーがご紹介します。

メンタルを強化したいなら「9つの性格」を読んでみてほしい

メンタルが弱い人は、つい人の良い点ばかり目が行き、自分の良さをないがしろにする傾向があります。
隣の芝生は青く見えるといいますが、自分の良さを過小評価し、羨んでばかりいます。結果として自信も失われてくよくよ思い悩む事態に陥りがちです。それは精神衛生上よくありません。

メンタルを強くしたいのなら客観的な自己分析や自分の強みの把握が不可欠です。
適切に把握することで自信を持つことを促し、メンタル強化にも役立ちます。それを気軽に実現できるのが「エニアグラム」について書かれている「9つの性格」という本です。

エニアグラムについて書かれている本は複数ありますが、その中でもおすすめの本が「9つの性格 エニアグラムで見つかる『本当の自分』と最良の人間関係」です。 出版社はPHP文庫で、著者は鈴木 秀子さんです。

この本は、心理学に精通していなかったとしても「基本性格」「長所・短所」「適職」「陥りやすいパターン」など、わかりやすく書かれています。

引用:php.co.jp

メンタル強化のカギ「エニアグラム」とは

ざっくりとエニアグラムについて解説すると、ギリシャ語が由来で、エニアは「9つ」を、グラムは「図形」を意味します。
人の性格は9つに分けられるという考え方で、先祖代々継承されてきた知恵の1つだと言われています。

エニアグラムを学ぶことで自分への理解が増して、自信を高めたり、自分を受け入れられるようになって心が落ち着いたり、仕事でのパフォーマンスが上げたりすることが可能です。現在はコーチングやカウンセリング、組織編成や研修等に用いられています。

本の中では、各性格特徴が細かく記載があるほか、自分のタイプを知るための心理テストも載っているため自分のタイプを知ることができます。

9つの性格と特徴

それでは9つの性格それぞれの特徴についてみていきましょう。

タイプ1は「完璧でありたい人」です。細かな点に気づく几帳面な性格で、仕事もきっちりこなします。非常に真面目で、自制心も強く、自他ともに認める努力家タイプです。

タイプ2は「人の助けになりたい人」です。人が大好きで困っている人がいると自分の時間を割いてでも手を差し伸べるやさしさがあります。面倒見もよく、世話好きのため、社内では人のサポート部分で活躍する傾向にあります。

タイプ3は「成功を追い求める人」です。効率や結果、実績重視でリーダーシップに長けています。非常に働き者で、高いパフォーマンスを発揮することも少なくありません。

タイプ4は「特別でありたい人」です。独特の世界観があり、ユニークな発想力と抜きんでた表現力、強い道徳心や美意識があります。

タイプ5は「観察したい人」です。分析や情報収集が得意で、解析力にも長けています。口数は少なく、内気なところがありますが、知的好奇心は高いです。

タイプ6は、「忠実でありたい人」です。安全志向が強く、規則や規範を重んじます。仲間や組織に対して忠実で、チームワークも大事にします。

タイプ7は、「楽しさを求める人」です。いつも明るく、冒険心旺盛な性格です。ムードメーカー的な存在で、周囲を明るく盛り上げてくれます。

タイプ8は、「強くありたい人」です。気取らずに表裏がなく、指導力に長けています。決断力があり、競争も好む積極的な性格です。

タイプ9は、「平和でありたい人」です。温和で柔らかな雰囲気を持っています。包容力があり、周囲でいざこざが起きても、穏やかなかかわり方で調和をもたらします。

9つの性格 各タイプのサポート方法

タイプ1は100%完ぺきを追い求めるため自分にも相手にも厳しく、追い込んでしまいがちです。
心配性で神経質なためストレスもためやすく、周囲はまめに相談に乗ってあげたり、適度に休みを促してあげたりするなどのサポートをするとよいでしょう。

タイプ2は人の役に立つことに喜びを強く感じるため、人に頼まれると断るのが苦手で何でも引き受けがちです。
結果として限界量を越えてヒステリックになる危険性があります。そのため周囲としては頼みすぎないことと、優しさに対して感謝を伝えることでメンタル不調になるのを事前に防げます。

タイプ3は人から良く見られたいという承認欲求が強いため、成功か失敗かで判断する節があり、非常に多くのタスクを同時にこなそうとします。
結果的に限界量を越えて、あるとき急にメンタル不調になりかねません。周囲としてはタスクがびっちりにならないようにサポートしましょう。

タイプ4は感性が強いため非常にデリケートで傷つきやすい側面があります。ストレスから感情の起伏が激しくなったり、引きこもったりすることもあるので、伝え方には十分に注意をしましょう。

タイプ5は内気で自己主張が苦手な傾向がありますが、無理して聞き出そうとするとストレスを感じます。
少ない言葉の中に要点は詰まっているので、そこから意図を感じ取るようにするとよいでしょう。

タイプ6は安全志向が強く、不安定な状況に追い込まれると、強い不安感と恐怖心をもたらします。
周囲は不安になりやすく、用心深い特性を理解して、安心材料を与えるとよいでしょう。

タイプ7は最も楽観的かつ立ち直りの早い性格です。そのためストレスを溜め込む心配はありません。
しかし追い込まれると現実逃避に走る傾向があるため、現実と向き合うスキルを作れるように教育が必要です。

タイプ8は独断的傾向があり、自己中心的と捉えられがちです。
周囲から誤解を受けて大きくショックを受けることもありますので、伝わるコミュニケーション方法の習得が不可欠です。

タイプ9は平和主義のため、争いが多い環境は非常に強くストレスを感じます。
調整するスキルもありますが、周囲は争いを減らす努力が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
メンタル強くするおすすめ本として「エニアグラム」を紹介しました。自分の長所や魅力を正しく知り、自分に自信をもってメンタル不調を防ぎましょう。


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