メンタルが弱い場合の仕事への影響とすぐにできる対処法

業務上の発注ミスや見積もりでの抜け漏れなど、仕事上でミスをして上司から注意されることもあることでしょう。通常ならば注意を受けて、行動を改めようと善処するところですが、メンタルが弱い場合そうはいきません。くよくよ落ち込んだり、うつ状態になったりする危険性があります。そこで今回はメンタルが弱い人の特徴や仕事に及ぼす影響、簡単にできる対処法をお伝えします。

そもそもメンタルが弱いとは?

メンタル弱い人とはいったいどのような人を指すのでしょうか。

メンタル弱い人は、注意されたことで意欲が著しく落ちたり、苛立ちを感じて反論したり、涙を堪えきれずにトイレへと駆け込んだりするなど、仕事をする上で好ましくない反応を示します。それは注意されたことで人格否定されたと思い込んで過剰に傷ついてしまうからです。その行動や反応こそがメンタルの弱さと言えます。

メンタルが強い人と弱い人の違い

それではメンタルが強い人と弱い人には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

メンタルが強い人は、注意をされたとしても「人格否定」としては受け取らずに、「事柄否定」と受け取ります。ミスをしたから、正しい業務ができない側面について注意を受けたと認識します。自分自身への指摘ではなく、自分の取った行動への否定と受け取るため、必要以上に傷つくことはなく、素直に行動を修正して、好ましい行動へと改めることが可能です。

一方で、メンタルが弱い人は注意を「人格否定」として受け取ります。行動と人柄を分別しないために、注意されたことで自分自身への否定と受け取り、深くダメージを受けます。それによって「ミスをするなんてどうしようもない人間だ」と自らを深く罰したり、過度に傷つくのを守るために「何でこんなことを言うんだ。誰も自分を認めてくれない」と逆切れのような反論や行動に出たりします。そのため素直に行動を修正するのが難しく、仕事面でも問題が出ることが少なくありません。

メンタル弱い場合の仕事への悪影響

メンタルが弱いことで仕事の場面でさまざまな悪影響が出てきます。

たとえば上司が気になる点を指摘した際に、受け入れることができずにうろたえてその場で泣いてしまったとしましょう。それを目撃した部下や同僚に悪いうわさが流され、注意した上司は罪悪感に駆られ、本来は注意すべきことが次回以降注意できなくなる可能性があります。それによって、本来は注意して正してもらえば済む問題が、次回以降も改善されずにミスが起こり、根本的な問題解決につながりません。

繰り返しミスが起こることで、部署内の同僚や先輩などが仕事をリカバリーしなくてはならなくなるなど、他者の負担増加につながりかねません。業務上の生産性の低下だけではなく、職場内の雰囲気も悪化させることになります。また当人の成長を阻む一因にもなりかねません。

さらに、メンタル弱い状態が悪化することで、メンタルヘルスの不調をきたすこともあります。ストレスは必ずしも心だけに表出するのではなく、心、体、行動の3つのいずれかに合わられます。

ストレスが心に表れると、抑うつ状態になったり、寝つきが悪くなることで起床時間に起きられずに遅刻が増えたりします。体に表れると、胃がきりきりして食欲が落ちたり、過敏性大腸炎になって仕事中にトイレに何度も駆け込むことになったりします。行動に表れるとタバコの量が増えて喫煙室に入り浸るようになったり、反対に行動量が抑制されて休みの日は家から一歩も出ることがなくなる引きこもりになったりします。

いずれも身体的、精神的、社会的にみて不適切な行動が増え、仕事面でもマイナスに働きます。

メンタル弱いことで仕事上起こり得る最悪の事態

メンタル弱いことで起こる仕事上の悪影響は上記の例のみにとどまりません。
部下や従業員を持っているのなら、最悪の事態も予測しておいた方がベターです。

メンタル弱いことで起こり得る最悪の事態が「休職」と「退職」です。

大事に育てた人材が「この会社ではやっていけない」と精神的に病み、別の会社へと移ってしまったり、会社に来られなくなってうつ病認定が下り、休職になったりするのは、会社として非常に大きな損失になります。新たな人生を育成にするにあたっても時間や労力、教育費などがかかります。可能な限り避けたいところでしょう。

メンタル弱いメンバーへのアプローチ方法

それではメンタルが弱いメンバーや部下がいた場合、周囲としてはどのようにアプローチをし、最悪の事態を回避すればよいのでしょうか。いくつかの方法がありますが、ここでは簡単にできる方法を紹介します。

それは伝え方の工夫です。
注意を人格否定と捉える背景には、自信のなさや自己肯定感の低さがあります。そのためメンタル弱い人へ注意する際には、サンドイッチ法を使いましょう。

サンドイッチ法とは、まず部下の良いところを褒め、本題である注意したい点を注意し、最後に期待しているからこそ注意していることを伝える方法です。この伝え方をすることでたとえ自己肯定感が低くても、期待があるからこその注意と理解でき、傷つき度合いが低下します。それによって、メンタル不調によって仕事の生産性が落ちるリスクを回避しつつ、きちんと注意することもできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
チームメンバーが多くなると、1人程度はメンタル弱い方がいるのが実態です。最悪の事態になって仕事面でマイナスの影響を及ぼす前に、伝え方の工夫をして、早めに手を打ちましょう。

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