もともと個人での小規模DBに適していると評価されることが多かったMySQL。
しかし最近では商用目的で企業がシステムに組み込むケースが増えてきました。
そこでMySQLを利用することのメリットを考えてみたいと思います。

MySQLとは世界で最も普及率の高いオープンソースDB

MySQLを使用することのメリットのひとつに、世界中で使用されており、
高い普及率を誇るオープンソースソフトウェアということが挙げられます。

データベースの分野では、抜きんでた普及率を背景に、リファレンスや導入事例が豊富です。
また、オープンソースはエンジニアの興味や善意、社会貢献への意欲に支えられて発展し、ゆっくりとでも確実に進歩していく特性があります。

その中で世界中から集められる情報をもとにアップデートが繰り返され、オープンソースの特性も相まって、次々と機能が追加されてきました。

現在では、性能よりも実績を重んじる傾向がある業務システムの分野でも、十分通用する品質を兼ね備えています。

LAMPの流行で再注目のMySOL

webサービスの構築を語るうえで、最早欠かせない存在となった「LAMP」。

「サーバーOSはLinuxで」という言葉が出た瞬間から、LAMP環境が構築されるケースはとても多く、Linux+Apache+MySOL+PHPという組み合わせが確定します。

これらはすべてオープンソースソフトウェアという特性を持ち、一定水準以上の環境を低コストで構築可能なのです。

LAMPはオープンソース界隈の優等生やエリートがチームを組んだような組み合わせで、あっという間に大流行した仕組みですよね。
サーバーエンジニアにとっても必須の組み合わせになってきていますし、必然的にMySQLを扱えるエンジニアの数も増えています。

MySOLは、マルチプラットフォーム、マルチユーザ対応で高速な動作

MySQLは、UNIX系OSやLinux系OS、Windows系OSといった環境を選ばず、
さらにJavaやPHPのような広く使われている言語にも対応しています。

このマルチプラットフォーム、マルチユーザ対応は、現在でこそ特に珍しいものでもなくなりましたが、2000年代にMySQLが爆発的に普及する要因の一つとなった特徴です。

さらにリリース当初からの強みとして、動作が高速なことも大きなメリットです。
複数の人間がそれぞれの環境から同時にアクセスしたとしても、問題なく動作するのでwebサービスの構築と非常に相性が良いのです。スピード感を重視するwebサービス業界に良くマッチしたソフトウェアです。大手検索エンジンでも、MySQLの導入実績があり、その性能の高さが伺えます。