エンジニアの成長には欠かせないのは、何もスキルに関するものだけではありません。仕事を通じて、エンジニアに必要な資質を身に着けていくことも、成長といえます。今回は、エンジニアが成長するために必要とされる資質や姿勢4つに焦点を絞り解説をします。
■目次■
エンジニアの成長には、試行錯誤を繰り返す忍耐力が必要
エンジニアは常に「トライ&エラー」の繰り返しが仕事といっても過言ではありません。日本語で言い換えるならば試行錯誤です。
まずはこの試行錯誤に慣れ、複数回のエラーにめげない忍耐力を養うことがエンジニアとしての成長に欠かせないでしょう。
どんな言語でも目的を達成するためのロジックは一つだけでなく、複数のパターンが存在します。その中から最適なものを見つけ出し、選択していくためには、粘り強く動作を検証していくしかありません。
逆に考えるならば、この忍耐力さえ養うことができれば、大抵のシステム的な課題はクリアできてしまうということになります。
エンジニアの成長には、思考を切り替えて別な視点から見る姿勢も
エンジニアはチーム単位で仕事にあたることが多いのですが、実際の作業は孤独で単調になりがち。
たった一人で作業にあたりひとたびつまずきが発生してしまうと、何度も同じ思考のループにはまってしまうという状態になったことはありませんか?
エンジニアには、このような状態からいちはやく脱出するために「思考の切り替え」が必要になります。
思考の切り替えをするためには、自分の思い込みを捨てることから始めると良いでしょう。
「ここはこれで間違いない」という前提があったとしても、その前提すら一旦白紙に戻し、異なるアプローチを試すという手法が問題の解決に役立つことがあるのです。
手慣れた作業や実績のあるやり方で仕事を進めるのは、決して悪いことではありません。
しかしその方法にすら疑問を持って接し、思考を切り替えることがエンジニアとして成長に役立つのです。
エンジニアの成長に欠かせない「技術に対する興味」
技術に対する興味は、エンジニアの成長に欠かせません。ITは日進月歩の世界であり、大小の差はあれど常に新しい技術が生まれていると言っても過言ではないでしょう。
特にオープンソースソフトウェアの分野では、世界中に公開されているソースに対して独自の改良を加えるエンジニア達が多数存在しています。これら優れたエンジニア達の知恵を、ほぼ無償で活用できるのがオープンソースの強みです。
最近ではオープンソースソフトウェアのみでシステムを構成することも十分に可能になり、技術に対する興味はそのまま仕事に役立つことも。興味があれば、技術に対する情報収集を抵抗なく継続することが可能になります。
無理に興味を抱く必要はありませんが、時には魅力的な新技術の情報を集めてみては?
自分のやり方にこだわりすぎない
エンジニアとして経験が積みあがってくると、自分なりの仕事の進め方というのが確立されていくことでしょう。コーディング時のパターンやテストシナリオの作成方法など、自らの経験とノウハウを活かす場面は沢山あるはずです。
しかし、近年は工期を短縮するための新しい開発手法やフレームワークが続々と登場しており、これらを積極的に吸収していくこともまた、エンジニアとしての成長に欠かせません。
「アジャイル」や「Ruby on Rails」といった新しい手法を取り入れることで、技術だけではなく「仕事のやり方」そのものにも新陳代謝を発生させていくことも重要視される時代となっています。このような、さまざまな開発手法を経験しておくことは、参画できる案件の幅を広げることにもつながります。
自分の知識や経験がスキルとなりますが、その自分のスタイルや過去にこだわりすぎず、常に新しいものにもチャレンジする姿勢はエンジニアの成長には欠かせないものといえるのではないでしょうか。
効率的に仕事を得ながら経験を積んでいくためにも、自分のやり方にこだわりすぎないという姿勢も重要なのです。
いかがでしたか?エンジニアが成長するために必要とされる資質や姿勢をまとめました。エンジニアの職種ごとに見る性格の傾向にも、エンジニアの資質に関する内容がまとめられていますのであわせて参考にしてみて下さい。