今回はPHPのプログラムを開発する上で、押さえたいツールやサービスについて、4つのポイントに分けて紹介していきます。
PHPの開発環境のポイント1「エディタ」
スクリプト言語であるPHPは、他のプログラミング言語と異なり、ソースコードを作成してファイルを保存するだけでプログラムを実行することができます。そのため各OSにインストールされているテキストエディタのアプリケーションを使用するだけで、ソースコードを書くことができます。
- Windows:メモ帳
- Mac:テキストエディタ
- Linux:Vi
また下記のアプリケーションは各OSに対応しているため、OSに関わらず使うことができるツールになります。
- Atom
- Sublime Text
- Vim
- Emacs
これらのアプリケーションは、プラグインを追加インストールすることで、
- ソースコードの予測保管
- ソースコード形式の静的チェック
などもできるようになります。エディタを使用するときには、このようなプラグインの導入するとコードを書く効率が上がるでしょう。
PHPの開発環境のポイント2「IDE」
IDEとは総合開発環境のことです。総合開発環境とは、
- ソースコードを書くためのテキストエディタ
- ソースコードの予測保管
- ソースコード形式の静的チェック以外
- プログラムの動作を解析するデバッガ
- gitやsubversionなどのバージョン管理システムとの連携
などの機能が標準で含まれている開発ツールのことを指します。
PHPのIDEの代表的なものは
- Eclipse
- PhpStorm
- Visual Studio Code
などです。
EclipseはJavaなどでも使用されているオープンソースのツールで、PhpStormはIntelliJとかWebStormを提供しているJetbrains社製のPHP専用のツールです。Visual Studio Codeは、C#やBasicなどでお馴染みのMicrosoft製のツールですね。
IDEの最大の特徴は開発に必要な機能が最初から全てインストールされているという点です。テキストエディタとプラグインだけでは対応していない機能も多くあるので、プログラムの開発に慣れたところで導入すると、更に開発効率が上がるでしょう。
PHPの開発環境のポイント3「ミドルウェア」
PHPのアプリケーションを動作させるにはミドルウェアの導入が必要です。PHPのミドルウェアでもっとも有名なものはLAMPと呼ばれるミドルウェアになります。
LAMPとは、
- L:Linux
- A:Apache
- M:MySQL
- P:PHP
のようにPHPの動作に必要なミドルウェアの頭文字を取った略称です。LAMPはレンタルサーバを利用することで簡単に導入することができます。
しかし初めて開発をするときにいきなりLAMPを導入するのは、ハードルが高いと考えておきましょう。有料のケースもあり、費用面でもすこしハードルが高い場合もあります。そこでWindowsやMacなどのPC上でも、LAMPと同じような動作環境を構築することができます。
Windowsでの環境構築ではXAMPPがおすすめです。XAMPPはApacheとMySQLとPHPが入ったツールで、Linuxとは異なり付属のツールを使用することで各ミドルウェアの起動/停止などの管理をすることができます。
Macの場合は購入した時点で既にApacheとPHPが搭載されています。データベースに接続しない簡単なプログラムでしたら、購入した時点の環境で作ることができるのです。
PHPの開発環境のポイント4「クラウドサービス」
PHPで開発したプログラムをWebサービスとして公開するには、Webサーバを準備する必要があります。レンタルサーバを使用すれば簡単に公開することができる一方で、
- サーバの設定可能な部分が限定されている/変更できない
- サーバの使用容量が限定されている
- 追加でライブラリやツールのインストールが出来ない
のような制約を受けることがあります。
簡単なプログラムであればレンタルサーバでも十分です。しかしサービスや機能を拡大していくと、上記のポイントで改善できない場面が多く出てきます。
そこでレンタルサーバよりも柔軟にサービス環境を構築できるのが、クラウドサービスやコンテナサービスです。
クラウドサービスには、
- Amazon Web Services
- Google App Engine/Google Cloud Platform
- Microsoft Azure
- Docker
などがあります。
このようなクラウドサービスに共通した特徴としては、仮想サーバとしてサーバを構築できるという点です。仮想サーバの大きな特徴として、稼働している台数を簡単に増やしたり減らしたりすることができます。
またインスタンスと呼ばれる仮想サーバのイメージを使用することにより、仮想サーバを簡単に複製することができます。一度インスタンスを構築さえすれば、環境構築が不要になるのです。
まとめ
今回はPHPのプログラムを開発する上で、知っておきたいツールを4つのカテゴリーに分けて紹介していきました。
PHPに限らず、プログラムを開発するためのツールやサービスは現在も数多くあります。また日々新しいツールやサービスが登場しています。
プログラムやWebサービスを開発する際には、紹介したカテゴリーのツールの状況をよく調べて、自分にあったものを使うようにしましょう。
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