開発作業における生産性と信頼性を高めてくれるフレームワークですが、phpにもいくつかの定番フレームワークが存在しています。
フレームワークを使うことでパフォーマンスの低下を懸念するエンジニアがいる一方、テスト工数削減や保守性の向上がもたされるというメリットもありますので、この機会にぜひフレームワークを活用してみてはいかがでしょうか。今回はphpの代表的なフレームワークとして3つピックアップし、ご紹介します。
国内では定番とも言えるCakePHP
まずはphpフレームワークの定番とも言える「cakephp」です。
phpのフレームワークとしては古参の部類にカウントされますが、webサイトの規模に左右されない使い勝手の良さが魅力と言えます。比較的扱いやすく導入しやすいことでも有名でしょう。また、多くのエンジニアに使われてきたことからcakephpに対する知識を持つメンバーをアサインしやすく、人員の入れ替えによる引き継ぎもスムーズに進むことが利点です。
そんなcakephpの特徴は何といっても、phpフレームワークとしていち早くMVCモデル(Model・View・Controller)を採用し、GUI設計における生産性と保守性の向上を達成したことにあるでしょう。
cakephpは、古参フレームワークでありながら現在でも第一線で使われ続けていますので、これからフレームワークを習得する方にもおすすめできる、汎用性の高いものです。
まだまだ現役?Symphony
Symphonyは、前述したcakephpに続く人気を誇るといっても過言ではないでしょう。
phpでフレームワークを使用するなら、古参フレームワークのひとつ「Symphony」もおさえておきたいところです。
cakephpに比べると若干勢いは衰えているものの、すでに稼働しているサービスで利用されていることが多いため、保守案件や改修案件では重宝します。
Symphonyの特徴は、かの有名な「Ruby on Rails」を参考にして作られているシステム構成です。当然のことながらオブジェクト指向言語に最適化されています。また、こちらもcakephp同様にMVCモデルを採用していますので、GUI設計では強みを発揮するでしょう。
phpはオブジェクト指向対応が弱いと言われた時期もありましたが、Symphonyの活用でその弱みを克服しつつ、php本来の強みである優れたパフォーマンスを活かすことができます。さらに、webアプリ作成に必要な機能がはじめから用意されていることもメリットです。
グローバルスタンダードなLaravel
Laravelは日本国内よりも世界的に人気を集めているフレームワークで、近年急成長を遂げています。そのため、日本に本格的なブームが到来するのはもう少し先のことかもしれません。
しかし、今後その名を耳にする機会が増えるでしょう。他のフレームワークに比べて非常に多機能な反面、実行速度で劣るという弱点がありますが、ソースコードの書きやすさ、豊富なライブラリなどが魅力です。
Laravelは当初そのシンプルさで注目を集めましたが、アップデートを重ね「利便性」を追及する方向へと転換しました。その結果、世界中で人を集める結果となり、今後のphpフレームワークの中で最も期待されている存在へと成長したのです。
フレームワークを使うメリット
phpの代表的なフレームワークを3つご紹介しましたが、古参フレームワークから人気急上昇のものまで、それぞれに強みと弱みがあります。
フレームワークは「パフォーマンスを犠牲にして生産性と信頼性を獲得する」ツールと言われますが、現在ではパフォーマンスよりも利便性が注目される傾向にあるため、多少のパフォーマンス劣化は問題にならないことが多いと考えられます。
ビジネス用途は一定のパフォーマンスが担保できれば、あとは信頼性と生産性の高さが有効と判断されるのでしょう。フレームワークはまさにこの点にフォーカスしており、「作りやすく、維持・改良しやすい」ことが大きなメリットなのです。
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