今後は、今まで以上にPythonエンジニアの求人が増えていくかもしれません。これまで日本では決してメジャーとは言えなかったPythonですが、今後はPythonを扱えるエンジニアに対する需要が増えるといわれています。そこでなぜ今Pythonエンジニアが求められているのか、その理由に迫ってみましょう。
■目次■
国外での実績から国内案件の増加が予想される
これまで日本国内ではPythonを使った知名度の高いサービスが少なく、PHPのように爆発的に普及する機会がありませんでした。
しかし最近、機械学習が得意なPythonは、日本での人工知能（AI）の人気の高まりに伴い、需要が急増しているようです。現に、アサインナビでもPythonの案件が増えつつあります。
さらに、最近ではインスタ（Instagram）のようなSNSやDropboxといった無料のツールでPythonが実績を積み上げています。これをうけて、国内のアプリ系サービスでもPythoneで開発されたものが増え始めています。
スマホの普及によってゲーム業界の寵児となったソーシャルゲームアプリもそのうちのひとつ。現在、ソーシャルゲームアプリも、Pythonで開発されるものがでています。年齢性別を問わず広い潜在顧客層をもつソーシャルゲーム市場でPythonが主流になれば、当然Pythonエンジニアの需要は激増するでしょう。
過去に、PHPはSNSでの利用が起点となって知名度が高まり、大手SNSが一般社会に浸透するにしたがって、PHPエンジニア自体の需要が増えたという背景があります。これまでPythonではそのような現象が起きていませんでしたが、PHPと同じような現象が起こる可能性も十分考えれらます。
つまり、需要が爆発的に増えることで人材の供給が間に合わず、人材不足となる可能性があります。
Pythonの魅力は、保守性の高さ
Python自体の言語的特長として、ぱっと見て読みやすい、わかりやすいということがあり、これが保守性の高さにつながっています。
開発プロジェクトのカットオーバーから数年がたち、その間プログラムを担当するエンジニアが入れ替わったとしても、Pythonが本来持っている可読性の高さからエンジニアが保守しやすく、追加修正や改善が容易なのです。
もちろん、これもPythonエンジニアがいてこそ実現できることですので、当然エンジニアへの需要が高まります。
Pythonは開発効率が良く費用対効果が高い
こちらも同様にPython自体の言語特性にかかわることですが、Pythonはしっかりとした基準や決まりがある言語で、ソースコードの量を少なくすることが可能です。
ソースコードの量が減れば自然と開発効率は良くなり、企業にとっては少ない投資で情報システムやサービスへの要求を実現できることになります。
情報システムやWebサービスへの費用対効果が重要視される現在、手早く簡素に要求を実現できるPythonを扱えるエンジニアの需要が高まっています。
もちろん、Pythonを扱えれば誰でも良いというわけではなく、シンプルで効率よくソースコードを組み上げていく努力があってのことです。
これまで何かしらの言語を使った開発経験があれば、その経験を活かしつつPythonエンジニアとして活躍できる可能性は高いと言えます。
圧倒的なPythonエンジニアの不足
現在、純粋にPythonエンジニアの絶対数が少ないといわれています。
PHPやJavaが隆盛を極め、PerlやRubyも猛威を振るう中、Pythonはどちらかと言えば日陰の存在でした。
そのためきちんとPythonを扱えるエンジニアが少なく、一部で需要が供給を上回っています。現状として必ずしもメジャーとは言い切れないPythonですが、前述したようにPythonを使うメリットは十分に存在しています。
それに気づき始めた一部の企業がPythonエンジニアを探すものの市場に人がいないというのが現実です。
エンジニアの皆様は今後の業界動向や自身のキャリアの幅を考えるならば、Pythonエンジニアとして本格的に活動することを検討しても良いかもしれませんね。
Pythonエンジニアの年収は？
2016年2月にビズリーチが発表した「プログラミング言語別平均年収ランキング」によると、1位は「Pythonエンジニア」という結果。需要に対して供給が追い付いていない、ないし今後の事業の成長を考え需要が高いといえそうです。
求人検索エンジン「スタンバイ」を運営するビズリーチは2月25日、プログラミング言語別の平均年収ランキングを発表した。
1位の「Python」は機械学習、人工知能分野の盛り上がりを背景にニーズを高めている。1位は「Python」の651万円で、機械学習エンジニアやロボット向けアプリケーション開発の求人が目立つ。これまで海外に比べて日本での人気や存在感は薄かったが、人工知能（AI）ブームを受け、需要が急激に高まっていると予想している。
引用：ITmedia
Pythonエンジニアのスキル
現在、日本国内でのPythonエンジニアの人口は多くないといわれています。
需要の高まりを考え、エンジニアがこれから学習する言語として、選択肢のひとつとして必ず入ってくるのではないでしょうか。
Pythonだけできてもニーズは少ないと想定されるため、Python＋αのスキルを身に着ける必要が出てきます。
現在キャリアを築いているエンジニアは、プラスでPythonを学ぶことで、転職を考えた際の年収アップが見込めるといえるのではないでしょうか。
Pythonは難しい言語ではないので、初心者にもおススメできるプログラミング言語。
都内では勉強会やセミナーなども開催されているので、興味のあるエンジニアは参加してみてはいかがでしょうか。
Pythonの特性を踏まえ、Pythonエンジニアに求められている人物像についてもまとめていますので参考にしてみて下さいね。
Pythonエンジニアの転職市場
Pythonエンジニアは、今後需要が見込まれるため、転職を考えた際にも有利です。
その場合、現状では、Pythonのみのニーズは少ないため、その他のスキルにプラスαで実績を積むことが重要となります。
Pythonスキルを磨くための転職やプロジェクト参画を考える場合、エンジニアに強い紹介サービスを活用するのがおすすめです。
比較的新しいスキルの為、専門サービスの方が案件が豊富です。
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