phpは非常に便利で人気のある言語ですが、しっかりと使いこなすためにはいくつかのルールを把握しておく必要があります。
ベテランのphpエンジニアにとっては当然のように聞こえるかもしれませんが、基本的なルールを再認識してつまらぬミスを起こさないよう、務めることが大切です。今回はphpエンジニアがおさえるべきルールを4つご紹介します。
エラーレポートは転ばぬ先の杖!
まず、開発時にエラーレポートをしっかりと機能させることを意識しましょう。
phpに限らず、この世にバグやエラーが絶対に発生しないプログラムというものは存在しないと考えたほうがベターです。エンジニアが人間であり、その人間がプログラミング言語を扱う以上、エラーは必ずついてまわるもの。
大切なのはエラーを起こさないことではなく、エラーをいかに回収して早期改善に繋げるかということです。
phpではerror_reporting関数に「ALL(E_ALL)」を設定することで「注意」以外のすべてのエラーメッセージが表示されるようになります。デフォルトでは「E_NOTICE(実行時警告)」以外全てのエラーが表示される設定になっていますので、適宜iniファイルを修正して、エラーを回収できるようにしておきましょう。
なお、レポートを表示させるだけではなくエラーログをファイル出力しておくことも忘れずに。ただし、開発期間が終了して実際にサービスを外部に公開するときには、セキュリティの観点からエラーレポートを表示させないようにし、エラーログをファイル出力するように設定しておくことも忘れてはいけません。
フレームワークを積極活用する!
rubyをはじめとした軽量言語で注目を集めるフレームワークですが、phpにもフレームワークが存在します。一般にフレームワークを使用するとプログラムのパフォーマンスが落ちると言われていますが、その反面メリットもあることをおさえておきましょう。
フレームワークのメリットとは、「生産性」と「信頼性」が高められることです。これはphpに限ったことではなく、フレームワークが存在する言語すべてに共通すること。
フレームワークを利用することで不正なソースコードを極力排除し、信頼性が高まります。また定型化された仕組みを利用することで、パフォーマンスが多少落ちたとしても、開発工数の削減に役立つでしょう。
「phpだけはフレームワークが不要だ!」と考えているのなら、一度考え直すことをおすすめします。生産性と信頼性を同時に高める手法として、フレームワークはとても優れているからです。
組み込み関数を覚えて効率化
フレームワークと共通する部分がありますが、phpには多くの組み込み関数が用意されており、それらを駆使することで信頼性と生産性を高めることが可能です。
phpに標準搭載されている関数は4600弱、ビルトインメソッドを含めると10000に迫る関数が用意されています。もちろんこれら全てを頭に入れておく必要はありません。
大切なのは、自分で独自のソースコードを書く前に「該当する処理を実行できる関数がないか」を調べることです。特にファイルや文字列の操作、ファイル出力などは知っておいて損はないでしょう。
自分で関数を作ってしまうことも可能ですが、その際は事前に用意されている関数と比較し、パフォーマンスに大差がなければ組み込み関数を使うことをおすすめします。動作があらかじめ保証されている関数を使うことで、テスト工数などの削減が見込めるためです。
OOPのメリットを理解せよ
最後に、OOPについて再度理解を深めておきましょう。オブジェクト指向プログラミング(OOP)はソースコードをできる限りパーツ化し、そのパーツを適切に組み合わせてプログラムを構築するという考え方と言えます。
OOPのメリットは何といっても汎用性と拡張性に優れ、将来の機能変更や要件変更に対応しやすいことです。webサービスの世界は日々進化を続けており、一度作り上げたプログラムがそのまま稼働し続ける可能性は低いと言わざるを得ません。
一人前のエンジニアとして将来の開発作業を効率化し、柔軟にニーズを取り込んでいくためにも、OOPの真髄を頭に叩き込んでおくことをおすすめします。
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